シャープ公式X、社長から「月面出張申請」の許可下りる 「交通費を見積もってもらおうと…」

シャープの公式Xの担当者に、社長の呉柏勲氏から「Xのポストを見た」とのメールが。こわごわと開いたところ、そこに書かれていたのは…。

2024/02/27 19:20


SHARP・シャープ

家電メーカー・シャープが27日、公式X(旧・ツイッター)を更新。担当者宛てに、同社の社長兼CEOの呉柏勲(ロバート・ウー)氏からメールが届いたことを報告し、その内容について明かした。

【投稿】社長から届いたメールには…



■「会ったことのない社長」から連絡

この日、シャープ公式Xの担当者は「一度も会ったことない社長からはじめてメールきた」と、ウー氏からのメールの受信画面を公開。件名には「I saw your post on X」と記されており、「えなに怖い怖い怖い」と戦々恐々。「会ったこともない社長からの『お前のツイートみたぞ』という件名のメールをいまから開封します」と予告した。

その後の更新で、「こわごわメールを開くと、私が先日つぶやいた月面出張申請の許可でした」とメールの内容を明かし、「SLIMの太陽光も無事に発電を再開したようだし、どうやら出張修理の必要はなくなったとはいえ、念のためJAXAの人たちに月面までの交通費を見積もってもらおうと思います」とつづった。


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■「SLIM」の太陽電池を開発

今年1月20日、JAXAによる小型月着陸実証機「SLIM」が、月面への着陸を成功して話題に。SLIMには、シャープが開発した薄膜化合物太陽電池が搭載されていたが、着陸の際の姿勢が原因で、太陽電池パネルによる発電ができない状態に。

これにはシャープ公式も、「月面へ出張修理に行くための探査機を作ることで、月面の有人探査も同時に実現できないものか」と案じた。しかし同29日には、SLIMとの通信が確立して運用が再開されることになり、「月面への出張申請、取り下げます」と投稿していた。


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■「とにかくSLIMがんばって!」

きのう26日、JAXAはSLIMとの通信に再び成功したことを発表。着陸地点が月面の「夜」を迎えて太陽光が当たらなくなったため、SLIMは休眠状態となっていたが、マイナス170度の過酷な夜を乗り越えて再び「昼」となり、太陽光が当たったことから、再び稼働したものとみられている。

シャープ公式では、「とにかくSLIMがんばって! 発電はとりわけがんばって! シャープの太陽電池が発電できなくなったら私が月面に行くハメになるから」と懸命にエールを送っている。


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■ユーザーたちの反応は…

担当者への“超遠距離の出張許可”に、ユーザーからは「取り下げたのに社長直々に許可下りたんですね」「日本初の有人月面着陸は出張修理だったって歴史に刻まれるのかい」「『出張費は立て替え払いで領収書精算です』と言われたら泣く」といったコメントが。

また、「将来月面出張ないとは言い切れないんだよなぁ」「いつ壊れるか分からないので出張申請だけは出しておくのがいいかも」といった声も寄せられている。

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■社長から届いたメール
XツイッターSHARPシャープJAXA
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