住んでいる地域で「大地震が起きる」心配は? 危機意識が高いエリアも判明
地震予知の科学も進んでいるが、大地震は多くの人が思いもつかない場所で起きることも。どれくらいの人が不安感を持っているのだろうか。
話題のドラマ『不謹慎にもほどがある』(TBS系)で、1995年の阪神淡路大震災が描かれたことも話題となった。
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■能登半島地震は最大震度7
元日に起きた能登半島地震は最大震度7。環太平洋造山帯の上に位置し、太平洋プレート・北米プレート・ユーラシアプレート・フィリピン海プレートがぶつかる位置にある日本列島は、世界でも地震が多い地域のひとつだ。
近年でも、中越地震、東日本大震災、熊本地震など幅広い地域で多くの震災が起きている。今、将来の大地震を心配しているのはどれくらいいて、どんな人たちなのだろうか。
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■心配な人が8割
Sirabee編集部が、2月16〜18日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に「将来の大地震への心配」について調査したところ、「かなり心配」と答えた人が32.1%。最も多かった回答は「やや心配」で46.8%だった。
全体では心配と考える人が8割に迫っている。「あまり心配ない」は17.0%、「全く心配ない」はわずか4.1%だった。
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■中部エリアは警戒
では、どのエリアに住んでいる人たちがとくに心配しているのだろうか。今回の調査結果を地域別に検証してみると、「かなり心配」が最も多かったのは、東海地域を含む中部地方で、46.7%。
このエリアでは以前から「東海地震」「東海(東南海)トラフ」の危険性が指摘されており、危機意識が高い可能性がある。
一方、地震の地域係数が全国で最も低い沖縄を含む九州・沖縄地方で「かなり心配」は15.7%にとどまった。
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■執筆者プロフィール
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)