200円高い証明写真、なぜか「使いたい」の声続出する事態に… まさかの神機能に称賛の嵐

証明写真の画面に、なぜか通常より200円高いメニューを発見。付属オプションの正体が「課金待ったなし」と話題を呼んだ。

2024/03/12 11:45


我われ現代人は、あまりにも「写真加工」の存在に慣れすぎてしまった。証明写真の撮影時、無加工な「本来の自分」と向き合い、違和感を覚えた経験はないだろうか。

証明写真の「美肌加工」も注目を集めているが、X上では証明写真に出現した「予想外の課金」に驚きの声が上がっていたのだ。

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■課金ポイントが予想外すぎる…

今回注目したいのは、Xユーザー・鉄平石さんが投稿したポスト。「証明写真撮りにきたけど、危うく200円課金するところだったw」と書かれた投稿には、証明写真撮影時に見られる操作画面の写真が添えられている。

ボイスで楽しく印象アップ大作戦!

通常、写真を撮る際に気になるのは「明るさ」や「距離感」「画質」といった要素になるかと思うが…なんと、画面には「好みの音声を選択してください」「通常音声 +0円」という表示の下に、「妹モード+200円」「マイペースモード+200円」「クールモード+200円」…と、驚きの選択肢が並んでいたのだ。


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■「天才の発想」と称賛相次ぐ

画面にはアニメ『鬼滅の刃』の竈門禰豆子(かまど・ねずこ)役など数々のキャリアを持つ声優の鬼頭明里の顔写真も確認でき、どうやら鬼頭のボイスに合わせて写真撮影が可能なようだ。

こちらのオプション機能は多くのユーザーに衝撃を与え、件のポストは投稿から数日で1万件以上ものリポストを記録。

他のXユーザーからは「各モードで最低3回は撮りたい」「課金した方が良い表情で撮れそう」「妹モード1択ですわ」「マーケティング担当、天才だろ」など、驚きと称賛の入り混じった声が多数寄せられていた。

ボイスで楽しく印象アップ大作戦!

そこで今回は、世の声優ファンを大いに驚かせた機能の詳細をめぐり、話題の証明写真を展開する「株式会社扶桑プレシジョン」に話を聞いてみることに…。


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■担当者、完全にノリノリである

2023年6月より同社の「証明写真機ID VOX」では、声優の岡本信彦、鬼頭とのコラボ企画として「ボイスで楽しく印象アップ大作戦!」を実施。

コラボのきっかけについて、扶桑プレシジョン担当者は「当社の採用試験での面接の際に『履歴書貼付写真の写りより実物の方が良い』と感じるケースが大半でした」「証明写真では目元が緊張していたり、堅い表情になっていたりしますが、実際にお会いすると、自然な表情から明るさや優しさなどの人柄が感じられます。そこで自然な笑顔を引き出すことで、素敵な証明写真を撮ってもらえるのでは…と考えました」と、振り返っている。

証明写真を撮影する際は、どうしても「退屈で面倒くさい」「事務的で面白くない」など、ネガティブな感情が生まれがち。しかし「それでは笑顔になれない、楽しんでもらえるような証明写真機にしたい」と感じ、今回の声優コラボを実現させたのだ。

今回のコラボでは、岡本の担当する「荒々モード」「兄貴モード」「のんびりモード」、鬼頭の担当する「妹モード」「マイペースモード」「クールモード」と、計6パターンのアナウンスを収録している。

そのボイス内容は正に「会心の出来」だったようで、扶桑プレシジョンの担当者は「お2人とも特徴を区別した演じ分けが素晴らしく、当社の期待を遥かに上回る完成度でした」「岡本さん、鬼頭さんの温かみのある声且つ、くだけた話し方でアナウンスされることで、撮影時間を楽しく盛り上げて自然な笑顔になれたことと思います」と、ノリノリのコメントを寄せてくれた。

残念ながら本コラボは2月25日で終了(奇しくも、話題のポストが投稿された同日)しているため、Xで気づいたタイミングでは文字通り「後の祭り」となっていた人もいるかと思うが…そんな人には朗報が。

扶桑プレシジョンの担当者からは「Xでこれほど大きな話題になったことは大変驚いています。ID VOXの『ボイスで楽しく印象アップ大作戦!』は次回も検討中で、次回は2024年秋頃の開始を予定しています」とのコメントが得られたのだ。

自分らしいリラックスした証明写真を撮影する際は、ぜひID VOXを利用してみてほしい。


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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力と機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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