雑居ビル群のような広辞苑の「看板」 ただの飾りではなく実用度が高いアート作品で…

うなるアイデア続々。文房具の新たな可能性に気づかせてくれる柔軟な発想に拍手。

2024/04/01 05:15



■ありそうでなかったアイデアを生み出して

いしかわかずやさん

「繁華街になる看板付箋」を思いついたきっかけは、繁華街に並んでるたくさんの看板が、純粋に付箋が本から飛び出してる様子と似ていると思ったところから。真面目な参考書が不真面目な仕様になっていく様子が面白い”化学反応”だなと思ったこともきっかけだった。

いしかわさんは、普段から物事を観察することを重要視。似ている事象同士を組み合わせて、ありそうでなかったアイデアを考えることを頭の中でよくやるという、天才的な思考回路を持っている。

一方、同じポストに掲載していた「一輪挿しになる印鑑」は、宅配便が来た時に無くさない印鑑を考えてみようと思ったことがきっかけ。ただ、印鑑を玄関に置いておいても見た目が地味なので、どうせなら使ってない間もインテリアとして空間を飾るものになればいいなと思い、玄関に飾りたくなる一輪挿し印鑑を考えたとか。

日常に転がっている様々な物事を観察する中で、ありそうでなかった、ユーモアたっぷりのいしかわワールドが生まれているわけである。


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■日常をストレスなく生きることができる世の中を

いしかわさんは他にも様々なアイデア作品を制作している。最近お気に入りの作品は、「焼き鳥を食べて串を入れるとニワトリのトサカになる串立て」というアイデア。YouTubeのショートで1番跳ねたアイデアだった。そんなオリジナル作品を制作するようになったのは2年前くらいから。

「文房具系のデザインコンペにたくさん応募していた時期があり、もっとたくさんの人に見てもらいたいという気持ちでXやYouTubeを始めました」(いしかわさん)

アイデア作品を通して、使う方にどのような思いで使ってほしいのかも伺った。

「例えば文房具だったら、僕のアイデア商品を使うことで勉強が楽しくなったり、日用品だったら日常生活が楽しくなるようなアイデアを世の中にたくさん作っていきたいなと思っています」(いしかわさん)

他にも、使いづらいと思う商品や日常の悩みを解決するアイデアも、どんどん生み出していきたいと意気込む。「全ての人が日常をストレスなく生きることができる世の中を作れればいいなと思いますね」といしかわさん。

日常にユーモアのエッセンスを加えて、日々を楽しくするアイデアを日々沢山生み出している同氏。今後の活躍にも目が離せない。

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(取材・文/Sirabee 編集部・黒森ぬぬ

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