橋下徹氏、若者に広がる“日本脱出”に提言 「優秀な外国人を受け入れる仕組みづくりを」
日本の若者の間で広がる海外への脱出。人材の流出をどう食い止めるか、国政政党党首も務めた橋下徹氏の考えは…。
大阪府知事、大阪市長、日本維新の会代表などを務めた弁護士の橋下徹氏が、6日放送の『今田耕司のネタバレMTG』(読売テレビ)に出演。若者の間で広がる“日本脱出”対策として、外国人の受け入れを提言した。
■優秀な外国人を受け入れる仕組みづくりを
番組はこの日、若者の幸福度や満足度が下がり、海外在留邦人数が過去最高の57万人超になっていることを紹介。これは21年連続の増加であり、日本の人口が減少しているため、割合としても過去最高だという。
橋下氏はこのニュースのポイント解説を任され、「優秀な外国人を受け入れる仕組みづくりを!」との提言がテロップで表示される。まずは、欧米諸国が移民の増えた反動で、排斥的な政治グループが台頭していることを紹介していく。
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■人材の流動化を唱える
これを引き合いに、「日本も外国人が入って来ることを止める方向で行くんだったら、当然、若者に日本に留まってもらわないと」「それとも、外国人どんどん来てくださいねと。その代わり、若者もどんどん海外行ってもらってもいいよと。どっちの方向性を目指すのかですよね」とコメント。
「僕は後者のほうで、若者もどんどん外に行く。その代わり、外国人もどんどん入って来てもらう」と、人材の流動化を唱えた。
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■「囲い込まなくてもいい」
人材流出対策は「その代わり、外に行ったら、日本に魅力があるんだったらまた戻って来てもらえばいいことで」として、「無理矢理それを囲い込まなくてもいいと思うんですけどね」とブロックすべきでないと主張する。
ここで、MCの今田耕司は、「“優秀”な外国人に限るんですか?」と率直に質問。橋下氏は「ここも考え方いろいろあります。“優秀な”ってことだけで果たして国が保つのかとか。いろんな労働があるわけですから」など、この議論の難しさも口にした。
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■「一番の問題は宗教」と懸念も
こうして外国人の受け入れを提言した橋下氏だが、一方で「ただ1点言えるのは、ルール・慣習に従ってもらわないといけない」とも指摘。
具体的には「一番の問題は宗教なんです」として、「自分の宗教だけが絶対的な正義で、他の宗教は邪悪だって宗教もあるから、こういう考え方の人は日本に来てもらったら困る」など、釘を差した。
その後も、「今、どちらかと言うと日本の政治は若者、と言うよりも優秀な人材に出ていってもらったら困ると。その代わり、外国人もあんまり入って来てもらったら困ると。そういう方向で政治が行われてるけど、それでいいのかなっていう。若い人からしたら」など、人の往来が自由にしづらい現状を疑問視している。
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(文/Sirabee 編集部・玉山諒太)