大谷翔平への疑念払拭する“衝撃的な事実”発覚で現地ファンは安堵 水原一平容疑者が24億円超も不正送金
水原一平容疑者の不正送金に関する続報により、「被害者」として認定された大谷翔平。この騒動を乗り越え、さらなる活躍が期待される。
大谷翔平のロサンゼルス・エンゼルス入団、そして今年にロサンゼルス・ドジャースに移籍する際も行動をともにし、長年にわたって通訳とマネージャー的な役割を果たしてきた水原一平元通訳。
しかし3月20日に韓国・ソウルで開催したサンディエゴ・パドレスとの開幕戦の試合後に、違法賭博疑惑によって電撃解雇されたため、日米ともに大騒動に発展していた。
■会見後も大谷への疑念が…
水原元通訳の解雇後にアメリカに戻った大谷は質疑応答なしの記者会見を開き、自らの関与を否定するとともに、「一平さんが僕のお金を盗んだということです」と複雑な表情を浮かべながら語った。
日本国内ではシーズンが開幕していることに加えて、水原元通訳の所在が明らかにされていないこともあり、日本の各メディアは今回の問題について同会見でひとまず幕引きとなっていた。
だがメジャー関係者によると、「アメリカでは大谷選手に無断で大金を送金できるのか? という疑念が払拭されなかった」という。日本国内でもネット上ではその疑問点を指摘する声は多かったが、先日行われた質疑応答ありの囲み取材でも、大谷は「野球をやるときに特にそういうことは考えていない」とした上で、「いろいろあったので隣に誰かいるかどうかはだいぶ違う」と真美子夫人の存在が支えになっていることを話すにとどめていた。
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■銀行詐欺の疑いで“容疑者”に
そうした中、アメリカの捜査当局が日本時間の12日午前2時半すぎから記者会見を開き、水原元通訳が大谷の口座から本人に無断で1,600万ドル(約24億5,000万円)以上を不正に送金したとして、銀行詐欺の疑いで訴追したと明らかにした。
これに先立って『ロサンゼルス・タイムズ』などアメリカのメディアでは同様の報道がなされており、今後は「水原容疑者」として捜査を受けることになる。ただし、大谷が刑事告発をするかどうかは依然として不透明のままだ。被害額の返済を大谷側が求めるかどうかも含めて、水原容疑者の刑の重さが変わってくるというが、さすがに許せるレベルではないことは言うまでもない。
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■大谷は目標に向かって集中
大谷は日本時間の11日現在、7試合連続安打継続中で、日米通算1,000安打まであと2本と迫っている。打率.333、本塁打3本とパフォーマンスは騒動のあった開幕当初より上がり、「被害者」として認定され一部ファンの疑念が払拭された。これによって目標である「チームの世界一」と「タイトル奪取」に向けて、より集中できる環境になるのは間違いない。
それだけに、今回の報道を受けてSNSでは「信じて良かった」と安堵する声から、「衝撃的な事実」という検査当局の発表内容への驚きまで、深夜にもかかわらずさまざまな意見が飛び交った。
「人間不信」のレベルを遥かに超える側近の裏切り劇があっても、グラウンドでは笑みを浮かべて黙々とバットを振り、キャッチボールをして練習に励む姿は、とにかく「凄い」のひと言しか出ない。大谷にとって過去を消すことはできないが、それ以上の歴史をこれからも築いてもらいたい。
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(取材・文/Sirabee 編集部・Sirabeeスポーツ取材班)