サーカス団の象が逃走し街に出没 「象と人間を危険に晒した」と動物愛護団体が苦情
逃げ出した象を見て、街の人たちはびっくり…。象はしばらくさまよったが、ほどなくしてサーカス団の調教師らに捕らえられた。
車の音に驚いたとみられる象が、いきなり逃走。しばらく街をうろついたがその後に保護されていたことを、『UNILAD』『NBC News』など海外メディアが伝えた。
■象がいきなり街に…
16日、アメリカ・モンタナ州ビュートの通りに、1頭の象が出没。車が行き交う車道を横切り、ガソリンスタンドやカジノの駐車場をうろつくという出来事があった。
まさかの光景に驚いた人々が写真や動画を撮影する一方、象の調教師らしき人々らは後を追い捕獲。象はトレーラーに連れ戻された。
複数メディアの報道によると、逃げ出したのは街を訪れていたサーカス団の象。かなり高齢とみられ、「58歳のアジアゾウ」と伝えているメディアもある。調教師らが市民センターの駐車場で体を洗っていたところ、近くを走行する車の音に驚いて逃げ出したのだという。
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■人や建物は無事
市民センターのマネージャーは地元メディアの取材に応じ、「サーカス団はとてもプロフェッショナル。当然、調教師もプロなんです」「象はすぐに連れ戻すことができました」「みなさんが思うほど劇的なことではなかったんです」と話している。
象は10~20分ものあいだ街をさまよい民家の芝の上で糞をしたというが、怪我人はなく、建物などにも被害はなかった。
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■サーカス団に批判の声も
動物愛護団体PETAによると、この象の名前は「Viola」といい、少なくとも過去に二度は檻から逃げ出したことがあるのだという。同団体はサーカス団を批判し、象だけでなく人々を危険にさらしたと主張した。
またパフォーミング・アニマル福祉協会もSNSを更新し、「サーカスの象は暴力的な方法で調教されているのです」「健康に害を与えるような芸を披露するよう強いられています」「何時間も鎖につながれたまま過ごすのです」とも書き込んでいる。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)