呼吸止まりかけた生後17日の息子を救った母親 「どの親も心肺蘇生法を学ぶべき」
寝ていたはずの息子の呼吸が止まりかけ、顔は青白くなっていた。母親が慌てて心肺蘇生法を試み、一命を取り留めたという。
自動車の教習所で心肺蘇生法は習うが、その後に復習したり、AEDの使い方を習ったりする機会はほとんどない。だが子供の身に何かあった場合のためにも、親は対応する手段を知っておくほうがいい。
今、恐怖の体験をした女性の訴えが注目を集めていることを、アメリカの『People』や『SWNS』が報じた。
■新生児の心拍が確認できず
昨年、イギリス・ロンドンに暮らすルーシー・ロビンさん(35)は、双子のソフィーちゃんとサミーくんを出産。サミーくんは心拍が確認できず新生児集中治療室に9日間入院したが、奇跡的に回復して退院を迎えた。
しかし生後17日、サミーくんにミルクをあげ、寝かしつけたルーシーさんは自身も寝室に向かったが、なぜか胸騒ぎがしたという。
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■「今すぐサミーの様子を」
なかなか眠りにつけなかったルーシーさんが起き上がってみると、頭の中で「今すぐサミーを見に行って」と話す声が聞こえた。
慌てて子供部屋に行くと、なんと顔が青白くなり、手が凍てつくほど冷たくなったサミーくんの姿があった。鼻からは少量の出血があり、呼吸もほとんどしておらず、ぐったりしていたという。
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■とっさの救助に出た母親
すぐに夫のパトリックさんを起こし、救急車を要請したルーシーさん。到着するまでの間、混乱しながらもサミーくんに心肺蘇生を行った。のちに「何かしなければと必死でした」と語っている。
救急車の到着までに7分間かかったが、そんなルーシーさんの懸命さと願いが伝わり、サミーくんの呼吸は微弱であるものの回復した。
サミーくんは病院へ搬送されて一命を取り留めると、そのまま4週間入院したそうだ。
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■「親は心肺蘇生法を学ぶべき」
医師からは「呼吸が止まった原因は不明です」と告げられたが、サミーくんは順調に成長し、先日めでたく1歳の誕生日を迎えた。
この経験から、ルーシーさんは「いつ何が子供に起こるか分かりません。あの時心肺蘇生をしていなかったら、息子はこの世にいなかったかもしれない。どの親も心肺蘇生法をしっかりと学んでおいてください」と訴えかけている。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)