「平野劇場」「三者凡退」がトレンド入り オリックス守護神・平野佳寿が存在感示した西武3連戦
埼玉西武ライオンズと3連戦を行ったオリックス・バファローズ。試合模様とともに、ベテランクローザー・平野佳寿がネットをざわつかせた。
オリックス・バファローズは23日から本拠地の京セラドーム大阪に戻って、埼玉西武ライオンズと3連戦を行った。初戦に2-1で勝利すると、2戦目では延長10回に4-3でサヨナラ勝ちで連勝し、早くもカード勝ち越しを決める。しかし3戦目は1-3で接戦を落としてしまい、今シーズン初の同一カード3連勝はお預けとなっている。
そんな3連戦のなかでネット上をざわつかせたのが、プロ16年目でベテランのクローザー・平野佳寿だ。
■「三者凡退」トレンド入り
初戦の9回に1点差でマウンドに上がった平野は、必殺のフォークボールが冴え渡り、三者凡退で西武打線をシャットアウト。今シーズン6セーブ目を挙げるとともに、開幕から続いている防御率0.00を継続した。
そして何より今シーズン初の三者凡退だったとあって、これがネット上で話題となりX上で「三者凡退」が上位トレンド入りを果たした。
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■「平野劇場」もトレンド入り
しかし続く2戦目で、まさかの事態が発生してしまう。
この日は日本デビューから3戦3勝し、外国人投手として目覚ましい活躍を見せているアンダーソン・エスピノーザが、7回を無失点の好投。4戦4勝という偉業達成の可能性を持ちながら、3点のリードのままマウンドを降りた。「状態はすごくよかったです。真っすぐも変化球もしっかりとコーナーに投げ分けられましたし、自分のピッチングをすることができたと思う」とコメントしている。
そして8回はセットアッパーのアンドレス・マチャドがピシャリと抑えて、セーブシチュエーションで9回は平野にスイッチ。しかし中村剛也に2号ソロを打たれ、その後も西武打線につながれてしまって3失点。エスピノーザの偉業を消してしまう。
これにはネット上でも「平野劇場」というトレンドが上位に入り、かなりさわつく事態に。試合は延長10回に紅林弘太郎のサヨナラ打で勝利を収めたものの、10回にマチャドを連投させなければならない状況になるなど、悔いの残る試合になってしまった。
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■伊藤光「守護神は勝ち越されなければいい」
中嶋聡監督は就任時から、リリーフ陣の「3連投」はシーズン終盤のここぞという場面しかしないマネージメントをすることが徹底されている。それだけに3戦目は平野がベンチを外れてマチャドがブルペンに入ってはいたが、僅差で勝っていたとしても登板させた可能性は低い。
ただ「平野劇場」は今に始まったことではなかった。これはどの球団のクローザーにもあり得ることなのだが、平野は被打率.343、被出塁率.410と、ランナーを背負う確率が多い。それでも23日までは防御率0.00で抑えてきたのは、むしろ凄いことだと言ってもいいだろう。
現在、横浜DeNAベイスターズにいるキャッチャーの伊藤光がオリックス時代に「平野さんが最終回の時は、同点まではOKという気持ちで(球を)受けてましたね。守護神は勝ち越されなければいいんです」と話していたが、平野の切り替えの早さを見るとそれも頷ける。