コメダ珈琲で発見した切実な張り紙、ひと目で号泣する人も… 「素晴らしい考え」と称賛の嵐
とあるコメダ珈琲店の店舗に現れた張り紙。内容を受けて「本当に大切」と、称賛の声が相次いでいる。
観光客や店舗スタッフなどで、外国人を多数目にする昨今。我われ日本人にとって「外国人スタッフ」は珍しい存在ではないが、決して「当たり前」と考えてはならない。
ただ今X上では、とあるコメダ珈琲店の店舗が掲出した張り紙に「素晴らしい」と、称賛の声が寄せられているのをご存知だろうか。
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■張り紙に書かれた内容は…
今回注目したいのは、『Q&A』(幻冬舎)、『植物癒しと蟹の物語』(コトノハ)などの著書を持ち、現在は絵本を製作中の小説家・小林大輝さんが投稿した1件のポスト。
「みんなこんな感じでいいよね」と、ユルい口調で綴られた投稿には「お客様へ」と書かれた、横書きの張り紙の写真が添えられていた。
「当店は外国人スタッフを積極的に採用しております」という書き出しから始まる文面は、「異国の地で頑張るということを自身に置き換えると、想像を絶する努力・決意で今ここにいると感じざるを得ません」と続く。
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■「優しい文章」と称賛相次ぐ
そして、文末は「慣れてきたスタッフもいれば、今月より初めて仕事をするのがコメダ珈琲のスタッフもいます。緊張でまだうまくしゃべれないスタッフもいますが、温かい目で見ていただければ幸いです。 店長」と、締められていた。
思いやりに満ちた張り紙は多くの人々の注目を集め、件のポストは投稿からわずか数日で2万件以上ものリポストを記録するほど大きな話題に。
他のXユーザーからは「心から同意します」「すっごく優しい文章」「コメダ珈琲の考え方、とても素晴らしい」といった称賛の声が多数寄せられている。
また、外国在住のユーザーからは「自分への応援のメッセージと思えて、涙が出てきました」「今まさに異国の地で半泣きで生活しているので、こういうの見ると本当に嬉しい」など、感動の声が上がっていた。
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■コメダからの回答は無いが…
件の張り紙は4月末、関西地方の某コメダ珈琲店舗にて撮影されたものと判明。
事の経緯について、小林さんは「一昨年に体調を崩して療養しておりまして、少しずつ回復してきたため、リハビリがてら各地を旅行していました」「最終日に泊まったホテルのチェックアウトを終え、喫茶店でひと休みしてから家に帰ろうと思ったとき、入り口でこの張り紙を見つけて優しい気持ちになったので、誰かに伝われば良いと思って投稿しました」と振り返っている。
みんなこんな感じでいいよね pic.twitter.com/y23gqIajCL
— Hiroki Kobayashi / 小林大輝 (@Ed_drugman000) April 29, 2024
また、発見時の心境については「ひと目見てとても素敵な文面だったので、写真に収めたくなりました。きっと店長さんは従業員の皆さんを守るため、何ができるか深く悩んだのではないかと思います」「目の前にいる人の背景に想いを巡らせ、ほんの少し寛容に接することは、相手が外国人であるかどうかに関わらず大切なことだと思い、そういった気持ちを込めて投稿しました」とのコメントが。
同張り紙の詳細について、コメダ珈琲を展開する「株式会社コメダ」に取材を打診したところ、残念ながら回答は得られなかった。
しかし恐らく、話題の張り紙の考え方はコメダにとっては、言わば「当然」のことであり、わざわざ説明するようなトピックではないのだろう。「あえて回答しない」という選択から、コメダの粋な姿勢が改めて感じられた思いだ。
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力と機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)