『虎に翼』寅子の結婚→出産“ハイスピード展開”、一体なぜ… 関係者が語る「恋愛パート削減」の理由

朝ドラ『虎に翼』は、ヒロイン・伊藤沙莉の結婚、出産をスピーディーに描いている。ネット上では、「朝ドラ史上初」と驚きの声があがって…。

2024/05/27 07:15



■「1週間ほどで完結」関係者も驚き

第39回では、寅子が妊娠してお腹が大きくなった場面から、寅子が赤ちゃんを抱く場面に切り替わった。ナレーションで「寅子と優三の娘です。未年に生まれたので、優三の優の字を取って優未(ゆみ)と名付けられました」と、ヒロインの出産が伝えられたのだ。

あるテレビ局関係者は、今作はヒロインの恋愛描写が少ないと指摘する。

「ヒロインが誰と交際し、結婚して家庭を築いていくかは朝ドラでは欠かせない要素です。特に、結婚から出産までの過程は時間をかけて描く作品が多いです。その点、『虎に翼』は1週間ほどでそれらを完結させました。出産のシーンも、通常であればもう少し長く放送することが多いので、驚きましたね」(テレビ局関係者)。


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■恋愛パートが少ない理由

今作は、物語が進むテンポの良さが特徴的。先述した結婚・出産のスピード感も視聴者から好評だ。恋愛パートにあまり重点を置かなかったのには、こんな背景があるようで…。

「『虎に翼』の大きなテーマは、女性の社会進出です。当時、女性弁護士が仕事する際、多くの障壁や困難があったと思われます。今後は、家庭を持った寅子が様々な女性、家族問題に立ち向かう様子が描かれるのではないでしょうか。そのために、あえて朝ドラの定番である恋愛パートを少なくしたのかもしれませんね」(前出・テレビ局関係者)。

この先も、思わず“はて?”と見入ってしまう展開が続くことだろう。


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■執筆者プロフィール

斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。

某週刊誌の芸能記者を経て現職に。旧ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。

チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。

今期の推しは、『95』(テレビ東京系)、『Believe─君にかける橋─』(テレビ朝日系)、『イップス』(フジテレビ系)、『アンチヒーロー』(TBS系)。

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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人

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