20代男性“カスハラ”被害を告白、客の迷惑行為にショック 「深夜に土下座を要求されて…」
「カスハラ」が社会問題になりつつある。かつて、カスハラを受けた男性は「接客業がトラウマになった」と明かして…。
■「深夜に土下座を要求されて…」
Aさんが仕事を終え、家に帰って休んでいた深夜0時すぎ、夜勤に入っている別のスタッフから電話がかかってきたという。Aさんは、「夕方にたばこの件で怒っていた女性の旦那さんが、店に怒鳴り込んできたんです。夜勤のスタッフからは『Aさんを出せと言って聞かず、店に居座っている』と説明されました。慌てて店に行くと、50代の男性が『この店の接客はどうなってるんだ』と私の接客に難癖をつけ、『カミさんに悪態ついたこと土下座して謝れ!』と要求してきました。何度も頭を下げましたが、納得してもらえず、結局30~40分説教されました」と、説明する。
その後、店長も駆けつけ何度も謝罪して、ようやく男性客は帰ったという。
Aさんは、「私は在庫がない旨をきちんと謝罪しましたし、女性に悪態をついた覚えはありません。反論したい気持ちはありましたが、男性を逆上させたら何をされるかと怖かったので、謝ることしかできませんでした」と、悔しさをにじませる。
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■「接客業がイヤになった」
この件がきっかけでAさんはコンビニを辞め、別のアルバイトに就いたという。5年経った今でも、男性客からのカスハラはトラウマになっているようだ。
Aさんは、「接客に対して苦手意識はなかったのですが、コンビニの件以降、お客さんと接する仕事がイヤになってしまったんです。その後のアルバイトや就職活動で、接客業は避けるようになりました」と表情を曇らせる。
昨今、世の中で「カスハラ」が問題視されていることについて尋ねたところ、Aさんからは、「店員と客という関係では、どうしても店側の立場が弱くなってしまいがちです。これからは、理不尽な要求をしてくる客の対策をしてほしいですね」というコメントが寄せられた。
カスハラ対策も大切だが、客の意識も変える必要がある。飲食店や企業のスタッフも一人の人間であることを忘れず、常軌を逸した言動は謹まなければならない。
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■執筆者プロフィール
斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。旧ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。
チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。
今期の推しは、『95』(テレビ東京系)、『Believe─君にかける橋─』(テレビ朝日系)、『イップス』(フジテレビ系)、『アンチヒーロー』(TBS系)。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)