江本孟紀氏、プロ野球の複数年契約制度に改革を提言 「これでいいのかと…」
MLB同様に日本プロ野球界でも当たり前になった複数年契約。江本孟紀氏はその弊害を指摘する。
■制度見直しを提言
江本氏は「そういうこともいろいろ総合してみると、球団がたしかにFAでよそに行かれないために、契約期間も複数にしておけば、そのあいだ動けませんから、多少メリットを考えた複数年契約だとは思いますけどね」と指摘。
そのうえで、「私はやっぱり、もっとシンプルに働いたらガっと上げる。それで1年間ダメだったら下げる。この緊張関係を持つための単年契約で結んでいくべきだ。複数年契約にしても条件を厳しくするべきだと思いますよ。故障で休んだら引きますよとか。そういうことを表に出しながら制度を見直してほしい」と語っていた。
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■複数年契約後成績が落ちるケースも
プロ野球の複数年契約は2000年代から多く見られるようになった。
代表的なところでは、2006年、福岡ソフトバンクホークスの松中信彦選手(当時)が7年5億プラス出来高(推定)で契約。日本プロ野球における大型複数年契約の先駆けだといわれている。
このような契約はおもにFA流出を避けることが目的だが、契約後に成績が落ちる、故障がちになる選手も。それだけに江本氏のように「デメリットが多い」と考える野球関係者も存在する。