『ごうき』と聞いて連想する漢字 なんと5人に1人が「豪鬼」答える異常事態に…

「ごうき」と聞いて、どのような漢字を連想しただろうか。2割以上の人が「剛毅」でも「豪気」でもなく、「豪鬼」と回答したのだ。

2024/07/29 11:05



■人気配信者は「約束された強キャラ」

今回の調査では「剛毅」「豪気」「豪鬼」「その他」の4つの選択肢を準備。気になるその回答結果は…。

まず最も多かったのは「豪気」の39%で、次点は「剛毅」の33.8%、そして我らが「豪鬼」は20.4%と明らかになったのだ。3つの選択肢の中では最も回答数が少ないが、むしろ「5人に1人が豪鬼を知っている」という事実に驚いてしまった。

豪鬼グラフ

なお性年代別の回答を見ると、やはり女性より男性の方が「豪鬼」を認識している割合が大きく、30代男性に至っては半数近くが「豪鬼」と回答しているほど。一方で女性も全年代で一定数が「豪鬼」を選択しており、認知度の高さを改めて感じた思いである。

豪鬼グラフ

続いては『スト6』における豪鬼の性能を探るべく、人気配信者としての顔を持つ無職人(むしょくんちゅ)・ストーム久保氏に話を聞いてみる。

ストーム久保

まずは従来の豪鬼の特徴について、久保氏は「ひと言で表すならば『約束された強キャラ』なり」と、殺意の波動に満ちた重々しい口調で語りだす。

「拳を極めし最強の格闘家という名に恥じぬ強力な性能にて、過去作では幾多もの屍を築いてきたわ」「その力は『スト6』でも健在なり。実装当初から怒涛の攻め、豊富な崩し手で五畿七道に名を轟かせ、最強の一角に上り詰めた」と、完全に豪鬼の口調で語る久保氏。

しかし途中でバーンアウトしてしまったようで、「だが過去作と比ぶると、禍々しさを秘めた必殺技は、いずれも性能を抑えられている点に慈愛の波動を感じるなり」「また他のキャラに比べて体力が低いため、性能が高くても適当に使って勝てるキャラではないと我は思いました」と、要所要所でキャラがブレだす。

ストーム久保

そして「故に歴代の荒ぶる姿を見知る我の眼からは、現世の豪鬼は『令和の格闘ゲーム』や『eスポーツ』を意識した印象も強いなり」と、分析していたのだ。


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■令和のコンプラは格ゲーにも…

ときに、昭和を知らない読者の中には、昭和世代から「昔は電車の中で煙草が吸えた」「部活中は水を飲んではいけなかった」など、令和の価値観では考えられない、無骨でアナーキーな当時の常識を聞き、驚愕した経験のある人もいるのでは。

じつは「eスポーツ」として競技としての側面が強まった現在の格ゲーでも、よく似た事例が見られるのだ。

まだ「eスポーツ」という言葉が存在しなかった頃の格ゲーでは、発生の早い下段攻撃始動のコンボから体力が8割消し飛んだり、人間の反応の限界を超えた発生速度から出される中段攻撃からコンボが繋がったりなどは日常茶飯事であった。

現在の「eスポーツとしての格ゲー」からデビューしたゲーマーが過去のタイトルをプレイすると、その尖り具合に戦慄することだろう。中でも豪鬼は過去作にて尖った部分が顕著であったため、『スト6』の参戦において、かなり念入りな調整が重ねられたと見受けられる。

豪鬼

なお今回の調査結果について、久保氏(バーンアウト)は「これは正直、豪鬼が1位になれるとは考えていませんでした」「皆さん、お持ちのPCやスマホで『ごうき』を漢字変換してみてください。真っ先に出てくる候補は『豪気』か『剛毅』ではないでしょうか?」「2つとも言葉として昔から存在していますし、使う機会も豪鬼よりかは多いはずです」と分析。

そして「こればかりは負けを認めざるを得ません…」と項垂れつつも、「しかし読者の皆さまには、私の負け惜しみを最後に聞いて頂きたい」「豪気よりも豪鬼の方が、同じく剛毅よりも豪鬼の方がしっくり来る、あるべき場所にある、そんな気がします」と、格ゲーマーとしての矜持を感じさせるコメントを寄せてくれたのだ。


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■それにしてもカプコン、ノリノリである

豪鬼

続いては、「ふざけたアンケートをとるな」と瞬獄殺されるのを覚悟でカプコンに取材を打診したところ、まさかの大ウケ。『スト6』プロデューサー・松本脩平氏その人が、ノリノリで取材に応じてくれたのだ。

松本氏は「EVO Japan 2024で豪鬼のPVが流れた時に黄色い歓声が上がっており、女性からの認知度が一定数あるのも納得しました!」「ひょっとしたら、豪鬼がリリースされた5月22日以降にアンケートをとったら、ワンチャン数字が上がったかもしれませんね(笑止)」と語っていた。

豪鬼

なお、豪鬼のPVは当時多くの格ゲーマーに衝撃を与えており、「豪鬼歴16年」になる格ゲーマー・めそさんも大きな衝撃を受けたひとり。

めそさんは当時の心境について、「自分が長年使い続けてきたキャラが、しっかりカッコいいデザインで登場して嬉しかったですね。メインでプレイしてきた『ストリートファイター4』シリーズの技もしっかり引き継がれており、安心しました」「加えて新しい技も見られ、PV発表の時点で『かなり強いのでは』と感じられ、参戦が待ち遠しかったです」と振り返る。

豪鬼

実際に動かしてみての感想は久保氏の見解と似ており、「過去作はなかなかヤバめな性能の技が揃っていたのですが、それに比べたら『スト6』の豪鬼はだいぶマイルドになったと思います」「しかし弱いのかと言われると決してそんなことはなく、しっかりとキャラのポテンシャルを引き出せれば、上位に名を連ねる性能をしていると感じました」とのコメントが。

「できることが多い」という特徴は従来から引き継がれており、めそさんは豪鬼の「積み重ねが徐々に試合内容に反映されていく」という性に合っているという。

多くの格ゲーマーを魅了し、愛されてきた豪鬼の最新の姿を、ぜひその手で確かみてみろ!

https://www.youtube.com/watch?v=La3PQCXkpk4


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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ 取材協力/カプコンストーム久保

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年5月9日~2024年5月16日
対象:全国10代~60代男女702名 (有効回答数)
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