「抑」って何と読む? よく聞く“4文字の言葉”なのに正解者は約4割…
「抑」の読み方は? 「ヨク」「おさ(える)」以外にも読み方があって…。
日常的に使ったり聞いたりする言葉でも、漢字にすると意外と読めないことも…。音読みで「ヨク」、訓読みで送り仮名を付けて「おさ(える)」と読むことが一般的な「抑」。あなたはこれ以外の読み方を知っていますか?
■「抑」って何と読む?
Sirabee編集部が全国の10代~60代の男女645名を対象に「抑」の読みかたに関する意識調査を行ったところ、「さぞ」と読むと答えた人が全体で37.6%。
続いて、「つくづく」と読むと思うと回答した人が21.2%でした。
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■正しくは「そもそも」
なお、「抑」の正しい読みかたは「そもそも」。編集部の調査では全体で41.0%の人が正しい読みかたを回答していました。
「抑」のほかに「抑々」「抑抑」と表記されることもありますが、こちらは漢文を読むための名残。常用漢字ではありませんので、通常は平仮名で「そもそも」と表記します。
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■「抑」の意味は…
「抑」の意味について、デジタル大辞泉(小学館)では、以下のように記載されています。
①[名]《接続詞「そもそも」が文頭に置かれるところから》最初。発端。副詞的にも用いる。
例:「この話にはそもそもから反対だった」「目的がそもそも違う」
②[接]改めて説き起こすときに用いる語。いったい。だいたい。さて。
例:「そもそも人間というものは」
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■「基本的に」「大体」などに言い換え可能
「最初」「発端」という意味で使われる「そもそも」ですが、多くの類語があり、「基本的に」「由来」「本質的」「根本的に」「基礎的」「大体」「がんらい」といった表現に言い換えることができます。
また、接続詞として話題を変える場合に使用するときは「ところで」、話題を過去にさかのぼる場合は「これまでは」「かつては」と言い換えても良いとのこと。
話の論点が逸れてしまったときや、趣旨を再確認するときに便利な言葉ですが、間違った使いかたをしてしまうと相手の話を遮ったり、高圧的な印象を与えてしまったりする可能性もあるため、使用するときは気を付けたいですね。
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(文/Sirabee 編集部・丸井 ねこ)
調査対象:全国10代~60代の男女645名