コミケに出現した立派な富士山、そびえ立つ“邪魔者”が最高すぎる　隠れたこだわりが熱い

夏真っ盛りのこの時期に開催された「コミックマーケット104（以下：コミケ）」は、11・12日の両日快晴で大盛況となった。魅力的なコスプレも多くの注目を集めており、その中で「あまりにも斬新なコスプレ」を発見したので紹介したい。

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■コミケ会場に立派な山が…

11日のコスプレエリアでは、造形にこだわったり、自身のスタイルを存分に活かしたりしたコスプレが多数披露されていた。それぞれが魅力的であり目を奪われる中、突如見慣れた物体が目に入ってくる。そう、日本一高い山・富士山である。

コミケ会場に立派な富士山が存在する違和感はさておき、その手前には“黒い幕”のようなものがそびえ立っているではないか。これは一体…おい、邪魔すんなよ…！

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■この黒幕、もしや…

勘の良い読者諸君は気がついたかもしれないが、これはshockerさん（@shockarbant）による“今年の5月頃に山梨県の「ローソン河口湖駅前店」の前に設置された黒幕”のコスプレだったのだ。

そもそもこの黒幕は、「ローソン河口湖駅前店」の向かいの歩道から写真を撮影すると、ローソンに富士山が乗っているように見える…として、撮影スポットとして話題なったことが始まり。その影響でゴミを捨てたり、道路にはみ出したりといったオーバーツーリズムが発生し、その対策として大きな黒幕が設置されたのだ。

この機会に「ローソンに乗った富士山」を撮影しようとするが、黒幕がどんどん近づいて来てしっかりと隠すじゃないか…くそう、ちゃんと役割を果たしやがって！

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■隠れたこだわりも

とても気さくなキャラクターのshockerさんは、撮影後のインタビューも丁寧に答えてくれた。

今回この黒幕を選んだ理由について伺うと「1年前には推しの子ゲッターをやりまして、今回も時事ネタで探していました！」とのこと。しかし、面白さの中にこだわりもあるようで、「わざわざ、愛知から現地まで行ってロケハンしました（笑）実際にどういう素材なのかを見てきて、同じ農業のやつ使ってます」と語る。

実際に現地までロケハンしたほか、ローソンと富士山のセットをあえて別々で作り“奥行きを表現”するなど、細かいこだわりが詰まっている今回。ロケハン含め2ヶ月程度かけた渾身の力作だったわけだ。

攻めたネタのチョイスはもちろん、熱心な研究によるクオリティの高さがこの面白さにつながっているのは、言わずもがなだろう。

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■執筆者プロフィール

木根大心:『Sirabee』編集部記者。

インタビューや商品レビューをメインに執筆。日々のグルメレビューによって必要以上のカロリーを摂取してしまうが、自身の基礎代謝を信じすぎているあまり年々丸くなっているのが悩み。

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（取材・文／Sirabee 編集部・木根 大心）