後を絶たない“コロナ後遺症”で東京都も患者支援 大空幸星は「抑うつがずっと出てくるっていう方も」

『めざまし8』で新型コロナウイルスの後遺症に苦しむ人々の現状と東京都の対策について紹介しました。

2024/08/20 17:45


新型コロナウイルス・COVID-19・SARS-CoV-2

20日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)では、未だ新型コロナウイルス感染症の後遺症を訴える人が後を絶たない問題について取り上げました。

現場の医師によると、後遺症を訴える患者は一向に減る様子が無いそうで、NPO法人「あなたのいばしょ」の理事長を務める大空幸星さんは相談支援をする上で「感じたこと」を語りました。



■東京都がコロナ後遺症サイトを立ち上げ

昨今、東京都が新型コロナ後遺症専用サイトを立ち上げるなど、患者を支援する対策に乗り出しています。東京・渋谷にあるクリニックの「コロナ後遺症外来」には、多い時で1日に70人もの患者が訪れるそうです。

番組では、2年前の夏に新型コロナに感染してから、強い倦怠感やブレインフォグ(ぼんやりして物事が思い出せない状態)など重い後遺症が残ってしまった30代の男性も取材。彼は現在、後遺症で外に出るのも辛く、シャワーを浴びることすら「気合い」が必要だと明かしています。


関連記事:倉持仁院長、コロナ後遺症の“13,000人分”調査に尽力 感謝や労いの声

■体が鉛のように重くなることも

コロナ感染者のうち、4人に1人が悩んでいるという後遺症。中には4年半もの間悩まされている人もいるそうで、医師は「どの時期にどの症状が出てきてもおかしくないところが、この後遺症の怖いところ」と指摘。

よく見られる「クラッシュ」という症状について、医師は「ぐっと動けなくなる。ご飯を食べるとかトイレに行くぐらいのことはできるけれど、それ以上のことは『体が鉛のように重くなってしまって動けません』という状態が3日以上続く」と解説しています。


関連記事:倉持仁院長、コロナ後遺症の“13,000人分”調査に尽力 感謝や労いの声

■コロナで時短・在宅勤務に変更した人も

医師によると、倦怠感を抱えたまま無理をすると、ちょっとしたストレスがきっかけでクラッシュになることもあるそうです。

基本的には、感染予防や鼻うがいなどを徹底しつつ、感染した場合は「2ヵ月の間は無理をしない」ことが重要とのこと。

また、後遺症が出た労働者4,102人を調査した結果、時短・在宅勤務に変更した人は318人。欠勤が増加した人も342人にのぼり、およそ7割に影響が出ているもようです。


関連記事:倉持仁院長、コロナ後遺症の“13,000人分”調査に尽力 感謝や労いの声

■精神科・心療内科と後遺症内科の連携を推奨

大空さんは「具体的な症状が長引く方は医療機関にかかる」ことを前提としつつ、「抑うつがずっと出てくるっていう方も、相談支援をやっているとすごく多いんですね、コロナをきっかけに」とコメント。

続けて「自分がコロナ後遺症だと思い込んでしまうことで辛くなることも、僕はあると思うんです。ですから、症状がある方はちゃんと治療に行きましょう。ただ、『ずっと続くな』と思う方は、あまりコロナ後遺症のことは考えずに別のことに集中してみるとか、別の楽しいことを増やしてみるとか」と提言しています。

それを受けて医師も「場合によっては、精神科や心療内科と後遺症内科、両方にかかるっていうのも一つの手かなと思います」と持論を述べています。

・合わせて読みたい→倉持仁院長、コロナ後遺症の“13,000人分”調査に尽力 感謝や労いの声

(文/Sirabee 編集部・星子

テレビ女性新型コロナウイルス感染症めざまし8大空幸星新型コロナ後遺症
シェア ツイート 送る アプリで読む

編集部おすすめ


人気記事ランキング