PAで休憩中の車、タイヤの異変が危険すぎると話題に… 専門家は「すぐ交換して」と警鐘

パーキングエリアで休憩中、愛車のタイヤに起こった異変が話題に。日本自動車タイヤ協会は「すぐ交換してください」と注意を呼びかける。

2024/09/11 04:45


 


 

■このまま走り続けた場合、恐ろしい出来事が…

フミさんのポスト写真を見たJATMA担当者は「(写真だけでは)断定はできませんが…」と前置きしつつ、「タイヤがコード切れを起こしたものと思われます」「これはタイヤを構成している『コード』という部位が切断・損傷し、その部位が圧力に耐えきれず、膨らんでしまう現象です」と説明する。

ドライバーの中では「ピンチカット」と呼ばれることも多い現象だが、JATMAでは「コード切れ」と呼んでいるようだ。

こちらの症状の危険性について、担当者は「バースト(破裂)に繋がる可能性があります。スペアタイヤがあればすぐに交換し、車を走らせる必要があるならば、ゆっくり走って交換してもらってください」と呼びかけている。

その主な原因についてJATMA担当者は「道路の縁石等を乗り越した際、サイドウォールが縁石等とリムに挟まれ、コード切れが発生します」と、説明していた。

なお、フミさんの車のタイヤは約1年間使用したもの。使用期間自体はあまり長くはないが、コード切れはタイヤの使用期間に関係なく起こり得るものだという。


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■「空気圧」のチェックが重要

ではコード切れを防ぐためには、縁石だけに注意すれば良いのだろうか。こちらの疑問をめぐり、JATMAはタイヤの「空気圧点検」が重要であると指摘する。

じつは、タイヤのゴムとコード(またはコード層間)が剥離する損傷のトレッドセパレーション、タイヤの偏摩耗、そして今回のコード切れはいずれも、不適切な空気圧・負荷が原因となって起こる損傷なのだ。

そのため、月に一度のタイヤ空気圧点検は非常に重要となる。JATMAの担当者は「やや高めに調節し、車両の適正(タイヤ)空気圧を下回らないようにするのがベストです」と、補足していた。

ちなみに、今回のタイヤの状態を確認したフミさんは、すぐ業者の元でタイヤを交換してもらっている。業者からは「後輪だけでなく、前輪にもピンチカット(コード切れ)がある」と指摘を受けており、そこで初めて気付いた異変もあったそうだ。

人間界に「おしゃれは足元から」という通説があるように、愛車の足元(タイヤ)も小まめに点検しておこう。


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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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