谷原章介、真田広之のエミー賞18冠で過去の共演を回想 「殺陣はこうだよって…」
真田広之さん主演の『SHOGUN 将軍』がエミー賞で前代未聞の18冠を達成。谷原章介さんが、その功績を称え祝福を送りました。
17日、朝の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)では、俳優・真田広之さん主演のドラマ『SHOGUN 将軍』がアメリカのエミー賞で18部門の受賞に輝いたことを報道。
エミー賞史上歴代最多となる快挙に、真田さんと共演歴のある司会の谷原章介さんは当時を振り返りつつ、敬意を表していました。
■アメリカのエミー賞で日本人の快挙
アメリカのエミー賞は、その年のテレビ業界の最高峰を決める祭典。テレビ業界におけるアカデミー賞とも称され、アメリカ合衆国で放送されたテレビドラマが対象です。
今回の作品で主演、そしてプロデューサーを務めた真田さん。現地時間の15日、作品賞が『SHOGUN 将軍』と発表されると、会場は大盛り上がりでスタンディングオベーションも起こりました。
真田さんは壇上に上がり、英語で「少し日本語で話すけど訳してもらっていい?」と問いかけ、「これまで時代劇を継承し支えてくださったすべての方々、そして監督や諸先生方に心より御礼申し上げます。あなた方から受け継いだ情熱と夢は、海を渡り国境を越えました!」と日本語で感謝の気持ちを伝えました。
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■『SHOGUN 将軍』の成功と意外性
『SHOGUN 将軍』は、主人公が日本に漂着したイギリス人航海士と関わりながら、戦乱の中で天下統一を目指す物語です。
アメリカのテレビドラマは字幕を避ける傾向があるともいわれる中、セリフのほとんどが日本語で構成された時代劇が最多受賞を果たしたことは、非常に異例だと話題になっています。
真田さんは「これから海外に多くの才能が飛び出してほしいですし、自分もそれをサポートしていきたいです」と、未来への期待を寄せていました。
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■日本の時代劇が直面する課題
真田さんと共演経験のある谷原さんはスタジオで、「真田さんが最初におっしゃっていた時代劇を継承してきた先人たち、それは役者だけではなく、監督やスタッフも含めて、本当に敬意を払っているのが伝わってきます」と語りました。
続けて、「今、日本の時代劇コンテンツを維持するのが非常に難しくなってきているんです。京都の撮影所でも徐々に縮小され、結髪師さんや衣装さん、持道具さんといった経験豊かな職人たちが働く場が減少しているんです」と現状を伝えています。
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■時代劇の未来と真田広之の功績
谷原さんは「このままだと、外国の映画スタッフが来た時に『こうだよ』と教えられる土壌がなくなってしまうかもしれません。それぐらい今、時代劇は資金集めに苦労しています」と、その厳しい現状を吐露。
しかし、今回の真田さんの快挙が良い影響を与えることに期待を寄せ、「(真田)広之さんの功績が、日本の時代劇の力になると思うと、僕は本当に嬉しいです」と喜びを語っています。
また、20年前に共演した際には、現場での立ち振る舞いや気配りが素晴らしかったと回想。「僕みたいに殺陣が全然できない人にも、『谷原、こうだよ』と丁寧に教えてくれました」と、その人柄を称えています。
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(文/Sirabee 編集部・星子)