「78歳女性が面接に…」 古から伝わる“オバチャンホンポ”にはどんな女性がいるのか潜入した
埼玉・上尾にある伝説の社交場「オバチャンホンポ」。そこに潜入した際の一部始終。
■いよいよオバチャンが…
当初は、関西のオバチャンのような、ヒョウ柄トレーナーにスパッツ、パーマネントのコテコテな女性を想像していた。しかし、見た目はお世辞抜きにも「オバチャン」とは言い難く、キレイなお姉さんと表現した方がしっくりきそうなレベルである。見た感じ平均年齢は32、3くらいか。
店内はカウンター席、ソファ席が複数あり、男性だけで楽しく飲んでいるグループがすでに1組。男性なら60分飲み放題3000円、女性なら2000円。時間になると男性スタッフが教えてくれるシステムだ。
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■突然の突進劇
「どうぞ、どうぞ」と記者はソファ席に案内され、席に座った。
するとアイさんが奥からおしぼりを持って来てくれた。が、ソファ席の手前には絶妙な段差があり、そこにつまづいた彼女はヘッドスライディングするかのよう「ズサァァァァ」とテーブル上に倒れ込んできた。
「ああ、すいません。なんなのあの段差!」と驚きの表情を見せ、恥ずかしいのかパタパタとハンカチで顔をあおぐアイさん。しかし、一番驚いたのは記者のほうである。どんな店なのか恐る恐る周囲を見回していたさなか、突如として突進されたのだから…。
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■年齢はみな40オーバー
しかし、このハプニングが記者の緊張を一気に解かせた。
その勢いのまま、失礼を承知で3人に年齢を聞いた。「スピーディーなレジ打ちが特技」と語るリカさんは43歳、「デブ猫を育てるのが得意」というアイさんは46歳、「真っ暗な部屋で一心不乱にピアノを弾きまくる」というショウさんは40歳。
「店のコンセプトに合わせるため“逆サバ”を読んでいるのでは」と直感的に思ったが、気づけばトークの内容が養命酒やビイレバー錠など「栄養をどう摂るか」という話になっていた。さらに「最近更年期がひどくって…」「この前、縄跳びしたら尿もれした」など、フレッシュなテーマに一切ならない。
流れを変えようと「一番好きなゲームは何? 僕は『NIKKE』や『原神』をやってます」と聞くと、「えー、最近全然やらない! ちょっと古いけど一番ハマったのは『ゼビウス』と『グーニーズ』かな」(※2タイトルともファミコンのソフト)と、80年代から一向に時が進まないのである。
“ちょっと古いけど”とは…。