「78歳女性が面接に…」 古から伝わる“オバチャンホンポ”にはどんな女性がいるのか潜入した
埼玉・上尾にある伝説の社交場「オバチャンホンポ」。そこに潜入した際の一部始終。
■78歳の女性が面接に
なぜこんな珍ネームな店になったのか。店にいたオーナーに話を聞いた。
「店は12〜13年前にオープンしました。コンセプトは“熟女が働く酒場”にして、店名もじつは『枯れすすき』とかいくつか候補があったんです。ですがある日、上尾で某ベビー用品店の看板を見て『オバチャンホンポ』のネーミングを思いついた。加えて、BARかスナックを頭につけようとしたんだけど、床屋に行った時「barber(バーバー)」というスペルを見て、じゃあ『BA・BAR』 (ババー)にするか、とひらめいた」との回答。
ちなみに某ベビー用品店には一度も怒られていないという。
「ネーミングが良かったのか、お陰様で定期的にTVやインターネットで話題になってお客さんが来てくれます。『こんな名前だったら私でもいけるだろ』と、杖をつかれた78歳の女性が面接に来られたこともありましたね。いまは28歳から56歳の女性が働いていて、平均年齢は30歳中盤から後半かな」(オーナー)。
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■なぜ「オバチャンホンポ」で働くのか?
席に戻り飲み直す。女性陣は都内のガールズバーのよう酒を執拗にねだるようなことはなく、終始おしゃべりを楽しんでいる。
「3人とも10代〜20代の息子、娘がいるんです。みんなこの年だから、トークで何も隠すこともないの。『彼氏はいまいない』なんて嘘つく必要もないし、すべてがオープン。店名もこんなだし、お客さんも女性スタッフがギラギラしていないことはわかるはず(笑)。そんな雰囲気が、働いている私達も好きなんです」と、アイさんは語る。まさに、このギスギスしていない落ち着き感が店の魅力なのだ。
「オバチャン!」と客にイジられることはないのか聞くと、「ありますよ。でも全然イラッとしないんです。その通りだし(笑)。アンタもじいさんでしょ! ってツッコミ返してます」とアイさんは一笑。
そんなこんなでワンタイムが終了。帰り際ショウさんが、「ソファの間に小銭や鍵を落とすお客さんがよくいるのでお兄さんも気を付けてネ」と声をかけてくれた。
念の為、確認しようとリカさんと協力してソファをずらすと小銭は1枚も落ちていなかったが、なぜか寿司用のワサビが一袋ぽつんと落ちていたのだった。
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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)