約2割がその存在を知っていた 一部の植物はヒトと同じ“あるもの”を持っている?
その鍵を握るのは植物の成分に含まれる糖とタンパク質のようだ。
身近な植物にも、じつはまだ知らないことが…。よく調べてみると、なんだか親近感が沸くような彼等の一面が判明した。
■植物にも“血液型”が存在する?
Sirabee編集部が全国の10代〜60代の男女731名を対象に実施した調査では、全体で26.5%の人が「植物にも血液型が存在すると思う」と回答した。
なお男女別に見ると、「植物にも血液型が存在すると思う」と回答した男性は26.0%、女性は27.1%という結果になっている。
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■植物にも見られる「ABO血液型」!?
人間の血液型には「ABO血液型」「Rh血液型」などがあるが、このうち、植物にも見られるのが「ABO血液型」だという。
人間のABO血液型は、赤血球上などの糖鎖の末端にある糖の違いにより、「A型」「B型」「O型」「AB型」の4つのタイプに分類されるのだが、植物の中にも1割ぐらいの種が人間と似た糖タンパクをもっており、血液型の検査をすると、人間の血液と同じような反応をするそうだ。
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■モミジは葉の色によって“血液型”が変わる?
植物に見られる血液型も人間と同じように4種類に分類される。血液型が判明している植物の代表的なものを見ていこう。
A型の植物は、アオキ、ヒサカキ、キブシなどで、B型はイヌツゲ、ツルマサキ、アセビ、セロリなど。O型はツバキ、サザンカ、大根、ゴボウ、キャベツ、イチゴ、ブドウ、ナシなどで、AB型はバラ、スモモ、ソバなど。
人間では考えられない変わった例として、モミジは葉が黄色の状態だとAB型、赤だとO型と、その葉の色によって血液型が変化するという。
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■糖タンパクを持つ植物のみ
血液型といっても植物に血液があるわけではなく、人間の赤血球をつくっている糖タンパクと同じ物質をもつ1割ほどの植物の、その成分を測定した結果だ。
モミジの葉の色が赤く色づく際には、糖とタンパクの化学反応がアントシアニンの生成に大きく関わっているため、その成分の変化により血液型が変わってしまうと考えられる。
普段何気なく目にする植物だが、あの植物の血液型は何型だろうか…などと思い巡らせながら見てみるといつもと違って見えてくるものがあるかもしれない。
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(文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)
対象:全国10代~60代男女731名 (有効回答数)