南極点に初めて到達した人は? 一番乗りをかけた到達レースの裏には悲劇の結末があった
イギリスのスコット隊、日本の白瀬隊も同じ時期に南極点を目指していたという。
1911年12月14日は、人類が初めて南極点に到達した日だ。
■人類で初めて南極点に到達した人は?
Sirabee編集部が全国の10代〜60代の男女731名を対象に実施した調査では、全体で17.2%の人が「人類で初めて南極点に到達した人を知っている」と回答した。
なお男女別に見ると、男性23.2%、女性は11.5%という結果になっている。
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■日本の白瀬も南極点を目指した
人類で初めて南極点に到達したのはノルウェーの探検家ロアルド・アムンセンだ。この当時、アムンセンのほかにもイギリスのロバート・スコット、日本の白瀬矗(しらせのぶ)などが南極点到達を目指していた。
もともとアムンセンと白瀬は北極点到達を目指していたが、1909年にアメリカのロバート・ピアリーが北極点に到達したことを知り、目標を南極点到達に変更したのだ。
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■アムンセン隊が一番乗りで南極点に到達
この南極点到達レースに勝利したのはアムンセンだった。若い頃から探検家として豊富な経験を積んできたアムンセンは、軍人であるスコット率いる隊よりも約1カ月早い、1911年12月14日に南極点である南緯90度に到達し、全員無事に帰還を果たす。
スコット隊は、1912年1月17日に南極点に到達したが、そこにはノルウェーの国旗がはためいていた。失意の中帰路につくスコット隊に追い打ちをかけるように悪天候や隊員の凍傷などさまざまなトラブルが襲い、最終的に南極点に向かった隊員全員が死亡するという悲しい結果に終わってしまう。
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■白瀬隊の最終到達地点は南緯80度05分
一方、日本の白瀬隊は、ブリザードでソリが離れ離れになってしまうなどのトラブルにより、走行距離300キロに到達する前に南極点到達を諦めることとなった。白瀬は、最終到達点である南緯80度5分に旗を立てると、「大和雪原(やまとゆきはら)」と名づけて帰還している。
白瀬は帰国後、探検費用として背負った借金の返済に追われる人生を送ったそうだが、その功績を称えて南極昭和基地近くの氷河に「白瀬氷河」の名がつけられ、後にこの氷河に由来して海上自衛隊の砕氷艦が「しらせ」と名付けられている。
「しらせ」は各地の港に寄港し、年に数回一般公開されることもあるようだ。目にする機会がある際には、南極点到達に人生をかけた探検家たちの命がけの道程に思いを馳せてみてはいかがだろうか。
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(文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)
対象:全国10代~60代男女731名 (有効回答数)