『ドラクエ3』プレイしてわかった“S級の職業” 「まもの使い」一強かと思いきや…
この企画の検証中、改めて鳥山明先生のデザインの凄さを思い知らされました。
Sirabee読者の皆さん、ゲームの男武闘家には「もりそば」と名前をつけがちなVTuberの幽霊坂ゆらぎです。
前回の『ドラゴンクエスト3 そして伝説へ…』(以下、ドラクエ3)記事を書いてからしばらく引きこもり、先日やっと隠しダンジョンを攻略してきました。
今回はクリア後ダンジョンまでの範囲で極力ストーリーには触れず、いるだけで何かと役に立つ仲間について、ついでにドラクエ3のキャラクターデザインの素晴らしさについて語りたいと思います。
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■オススメの旅の仲間
まず前提として、本作は過去作品と違っていつでも自由に難易度の選択が可能です。
一番難易度が高い「いばらの道だぜ」(取得経験値やゴールド減少、被ダメージ増などの設定)選択時でもクリア不可能なレベルにはならないので、最初にルイーダの酒場で選ぶメンバーは好みで決めて全く問題ありません!
どんな編成でも攻略は可能ですが、その中でも「バトルロード」や「ちいさなメダル」集めなどのやりこみ要素を快適にしてくれたり、強力なボス戦で輝く旅のメンバーを、私、幽霊坂ゆらぎが勝手に選んでみました。
・まもの使い(おすすめ度:S)
リメイク版で新しく実装された職業であり、同じく新要素であるバトルロードに必要なモンスター集めには欠かせない存在。
周辺の仲間モンスターを感知できるほか、仲間にしたモンスターの数によって覚えるスキルはのきなみ強力です。
特に仲間10体で解放される「まもの呼び」は、ほぼ固定ダメージかつ仲間モンスター数で威力が強化されることもあり、闇ゾーマくらいまでならこれ1本でいけてしまう万能性があります(ただし消費MPには注意)。
また、仲間50体で覚える「ビーストモード」はしばらく2回行動が可能という反則技で、別の職業に転職した後もバイキルトやおうえんからの強力なコンボの起点として大活躍します。
さらにまもの使いはムチやブーメランが装備可能なので、普段の戦闘ではMPを節約して戦うこともできるという、隙のない立ち回りが可能です。
欠点としてはその万能さゆえに器用貧乏に陥りやすいので、性格変化によって伸ばしたいステータスを決めておき、自分だけの最強のまもの使いを作るのも一興です。
・盗賊(おすすめ度:A)
前回の記事でも触れましたが、盗賊が覚える「とうぞくのはな」「レミラーマ」無くしてこのゲームを快適に遊ぶことはできません。いずれもマップ内の隠されたアイテムを探すのに役立つもので、途中で転職を挟んでもいいので、これらのスキルのために盗賊になっておいて損はないでしょう。
戦闘面では「らせん打ち」「ヒュプノスハント」などの強力なスキルを覚えるほか、「アサシンアタック」で比較的低レベルからメタル狩りに参加できるのも魅力です。
まもの使い同様に装備にも恵まれているので、ムチやブーメランで敵を一掃したり、ボスに対しては「はやぶさのけん」で高火力スキルを連続ヒットさせる戦法が非常に強力です。
また盗賊はもともと素早さに恵まれているので、力を伸ばしやすい性格にすることで、敵よりも先に行動ができるアタッカーに育てることが可能です。
・武闘家(おすすめ度:A)
ファミコン版DQ3ではすばやさの計算式などもあり最強職の一角だった武闘家。本作では範囲攻撃が可能な装備や強力なスキルの登場でその座が危ぶまれるかと思っていたら、そんなことはなかったです。
結論から言うと、メインシナリオクリア後の世界ではほぼ必須の職業です。
理由は高レベルで覚える「会心必中」が確定で会心の一撃を出せるというとんでもないスキルで、これがあるとないとではメタル狩りのスピードが雲泥の差です。
ほかにも「いてつく波紋」という敵のバフを消去できるスキルを覚えるのも武闘家だけなので、スキル取得のために最低一人は武闘家を育てたいところ。
武闘家は序盤は装備できる武器や防具が貧弱なため苦戦するところもありますが、後半になると実質武闘家専用である強力なツメや布系防具がどんどん手に入るので、防御力や耐性の確保も容易です。
・賢者(おすすめ度:S)
転職にちょっとした条件が必要、かつレベルアップが遅いので大器晩成なものの、魔法使いと僧侶の全ての呪文を覚える魔法のスペシャリストです。
装備にも恵まれていて、性格次第では意外と物理攻撃もこなせてしまうので、りりょくのつえで殴ってもよし、はかいのてっきゅうを装備させるのも面白いです。
賢者は最終職業候補の1つで、まもの使いを経由して転職させれば「ビーストモード」による2回行動と、「やまびこのぼうし」の効果で1ターンに4回魔法をかけるという異次元の手数を発揮できます。
また、後述する遊び人から転職することで「さとりのしょ」を節約できるほか、遊び人の固有スキルとの相性もバッチリです。
・遊び人(おすすめ度:条件付きS)
戦闘中遊んでターンを無駄にするネタ職ですが、「さとりのしょ」無しで賢者に転職できるという特徴があります。
転職可能なLV前後になると戦闘中「このまま遊んでいていいのだろうか…」と急に真面目な事を考えだすのは、ある意味ヒントだったのかも…。
さらに本作の遊び人は便利なスキルを多数覚えます。味方の状態異常を治す「ツッコミ」、敵とエンカウントする「くちぶえ」や、高レベルで覚える「ムーンサルト」「ハッスルダンス」も強力です。
その中でも「おうえん」は転職後にも長くお世話になるスキルで、バイキルトの上からかけることができて、味方に「ちからため」効果を付与することができます。
エンドコンテンツではこれを起点とした賢者のサポートがとにかく強いので、「さとりのしょ」節約目的でなくとも遊び人を経由させるのがオススメです。
関連記事:『ドラゴンクエストIII』のリメイクってどうなの? オリジナル版・旧リメイク版との違いを検証してみた
■やっぱ鳥山デザインは神
職業別のオススメを書くにあたり、仲間の転職を繰り返していて思ったのですが、本当にドラクエ3のキャラクターデザインって神がかってますよね。
リメイク版で追加された職業をのぞけば今から30年以上前に作られたものなのに、全く色あせないというのを、SNSでドラクエ3のファンアートが毎日たくさん作られているのを見ても思います。
鳥山明先生がデザインしたキャラは『クロノトリガー』や『ドラゴンボール』なんかもそうですが、決して古臭くならない、時代を超えた魅力があるんだなぁとしみじみ感じました。
さらにビジュアル面について語ると、今作ではプレイヤーキャラが装備した武器が戦闘中の見た目に反映されるのも非常に良きです。
ファミコン当時はカセット同梱の説明書や「公式ガイドブック」でしか知りえず、ゲーム中は想像で補完していたあの武器を、勇者パーティーが構えている姿はグッとくるものがありますね…。
ドラクエリメイクがこの調子で出続けてくれるなら、次のドラクエ1・2にも非常に期待がもてそう…。
このレビューで少しでも興味を持ってもらえたら、年末年始の時間を利用して本作を遊んでみてはいかがでしょうか…!
Source:Amazon.co.jp
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(文/Sirabee 編集部・幽霊坂ゆらぎ)