佐藤輝明、甲子園にラッキーゾーン設置要望 高木豊氏が語るメリット「ライトだけ作るのも…」
甲子園球場にラッキーゾーンを設置するよう球団に要望した佐藤輝明。高木豊氏も賛成のようで…。
元横浜大洋ホエールズの高木豊氏が、自身のYouTubeチャンネルを更新。阪神タイガース・佐藤輝明選手が提案した「甲子園球場のラッキーゾーン設置」に賛成した。
■佐藤選手がラッキーゾーン設置要望
佐藤選手が契約更改の席で甲子園球場にラッキーゾーンを設置するよう要望した話題を取り上げ、高木氏がトークした今回の動画。
同氏は「ヤンキーススタジアムがいびつなんだよね、ちょっと。ライトのほうが狭いんだよ。これは一説によると、ベーブ・ルースのホームランが増えるであろうと」と紹介する。
続けて「だからライトだけラッキーゾーンを作るのもありだと思う。サトテルのホームランを増やすという。規定がないんだから、レフトだけ広いって、森下翔太が文句を言うかもしれないけど、サトテルの気持ちはわかるよ」と持論を展開した。
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■佐藤選手の提言に賛成
甲子園球場がライトからレフトに吹く「浜風」の影響で、左打者のホームランが出にくいとされることに「ハンデがあるって。甲子園の左バッターは」と指摘。
岡田彰布前監督が「昔と今では風が違う」と語ったことを紹介したのち、「ラッキーゾーンはサトテルのために、2メートルぐらいでもいいから、作ってあげるといいよ。ブルペンは中にあるんだから」と提言した。
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■甲子園球場が第一号
ラッキーゾーンはホームランを出やすくするために柵などで囲った地帯で、甲子園球場は1947年に設置。1991年まで使用され、1992年と撤去となった。
現在は浜風と広いグラウンドの影響で、左バッターのホームランが出にくい球場といわれ、阪神の選手でホームラン王を獲得したのは、ラッキーゾーンが存在した1986年のランディ・バース氏が最後。
92年以降では2005年に金本知憲氏が40本、2010年にクレイグ・ブラゼル選手が47本ホームランを放ったが、タイトルは獲得できなかった。
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■2010年代に3球団が設置
2010年代に入ると東北楽天ゴールデンイーグルス、福岡ソフトバンクホークス、千葉ロッテマリーンズの3球団がホームラン増加を目的に、ラッキーゾーンと同じ機能を持つスペースを設置した。
中日ドラゴンズ・立浪和義前監督もバンテリンドームに設置を懇願したが、新設には至っていない。また、今回の佐藤選手の要望も、阪神球団に却下された模様だ。