高校野球の7回制導入は「トンチンカン」 宮本慎也氏が高野連の議論をバッサリ
賛否両論の高校野球の7回制。PL学園高校時代に甲子園をわかせた元東京ヤクルトスワローズ宮本慎也氏の見解は?
元東京ヤクルトスワローズの宮本慎也氏が、自身のYouTubeチャンネル『解体慎書』を更新。高野連が検討している「高校野球の7回戦」について持論を展開した。
■高校野球の7回制に宮本氏が…
高校野球の7回制について見解を求められた宮本氏は「反対です。クラブ活動と言っているのだから、たくさん人が試合に出たほうがいいわけじゃないですか。7イニングになったら、試合に出る人数が明らかに減る」と反対する。
代替え案として、開催期間の延長や朝と夜の2部制で試合をすることを提案した。
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■お金を集めて野球振興に
高校野球を「世界で見てもすごいコンテンツ」と話す宮本氏は「そこでお金を集めて。期間を延ばすためにお金が集まる仕組みを作って、野球振興に使っていけばいい」と持論を展開。
続けて「暑さで大変ならベンチ入りメンバーを25人にすればいい。色々お金がかかるので、お金が集まる仕組みをみんなで考えてやらないと僕はいけないと思っている」とコメントした。
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■7回制議論は「トンチンカン」
7回制の議論には「ちょっとトンチンカンです、僕から言わせると」とバッサリ。
大学、社会人、プロの各種野球が9回制であることに触れ、「野球のゲームがすべて7回ならいいけど、違うのであれば。教育やクラブ活動というけど、そこに通ってみんなプロに行くんで。7イニングはなんのメリットがあるのかわからない」とコメントした。
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■プロ野球OBのあいだでも意見がわかれる
高校野球の7回制は暑さ対策などを理由に、導入が検討されている。仮に7回で終了となった場合、1時間半程度で終わる試合も出てくる可能性が高く、選手の負担軽減に効果があるものと思われる。
一方でイニングが減ることで、宮本氏が指摘したように出場できる選手の数が減少することや、終盤の醍醐味がなくなるという意見も根強い。
野球OBでも意見がわかれているようで、江本孟紀氏も自身のYouTubeチャンネルで「本筋から外れている」と反対。高木豊は「俺はありだと思う」と賛成意見をYouTubeで表明している。