渡辺久信氏、西武監督代行就任時の苦悩を告白 「最初はなんで俺なんだと…」
2024年、松井稼頭央の休養でGMから監督代行に就任した渡辺久信氏。異例の人事にはかなりの葛藤があったそうで…。
元埼玉西武ライオンズ監督の渡辺久信氏が、元東京ヤクルトスワローズ監督の古田敦也氏のYouTubeチャンネル『フルタの方程式』に出演。2024年、GMから監督代行に就任した際の苦悩を語った。
■異例の人事は「本意ではなかった」
渡辺氏と古田氏、元中日ドラゴンズ監督の与田剛氏がトークをした今回の動画。話題は渡辺氏が昨年シーズン途中にGMから監督代行に就任した際の心境に。
異例の人事について同氏は「ありえないし、自分的にも本意ではなかった」と語る。
また、GMとして選手の獲得や契約更改に絡んだ自分が「いきなり監督」になったことに触れ、「違和感でしかなくて。最初は『なんで俺なんだ』と思った」と振り返った。
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■松井監督の休養にも苦悩
渡辺氏は松井稼頭央監督の休養にも「楽天から呼んできたのも私だし。2軍監督をやって、ヘッドもやって、監督もやってもらって。そういう形を作ってきて。彼を休養させるという、上の判断になって」と苦笑いを浮かべる。
さらに「断っていたんですけどね。私がやるのはおかしいと、やっぱり。ただ『GMしかいない』と言われたら、責任を取るしかないですよね。成績を出せないメンバーは私が絡んでいるし。最終的に『わかりました、私がやります』ということで代行になった」と語った。
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■今回は「厳しめに接した」
監督としての「選手との接し方」を質問された渡辺氏は、2008年から13年まで指揮を執った時代を振り返り「結構フレンドリーだった。若いチームだったので」と明かす。
スタッフが「今回もそう思ってやった?」と質問すると、「今回はその感覚は一切ないです。厳しめな感じです。チームが悪く言えば低迷していたし、緩んでしまったかなというのもあったんで。今年はあえて厳しめな感じで入っていきました」と告白していた。
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■シーズン終了後退団
渡辺氏は2024年5月末から休養となった松井監督のあとを受け、GMから監督代行に就任。最後まで指揮を執ったが、チームを立て直すことはできなかった。
シーズン終了後、同氏は「けじめをつける」と話し、GMに復帰することなく、退団。新監督には2軍監督を務めていた西口文也氏が就任することになった。