和田一浩氏、近年のプロ野球で3割打者が減った理由を告白 「とにかく球が…」
2024年、3人しかいなかった3割打者。2000本安打を達成したレジェントが語る「投高打低」の原因とは。
元中日ドラゴンズの和田一浩氏がYouTube「名球会チャンネル」に出演。昨今のプロ野球で3割打者が激減している理由を語った。
■レジェンドが多数出演
元福岡ソフトバンクホークス内川聖一氏、元近鉄バファローズ新井宏昌氏、中村紀洋氏、元広島東洋カープ野村謙二郎氏、元北海道日本ハムファイターズ小笠原道大氏、田中幸雄氏が出演し「3割打者が激減している要因」を分析した今回の動画。
内川氏から「1番現場に近いところにいた」ということで「3割打者が減少した原因」を質問された和田氏は「ベンチから見ていて、とにかく球が速いです」と、ストレートの球速アップを挙げた。
関連記事:西武ライオンズ、山川穂高の人的補償で甲斐野央を獲得 和田毅残留もファン複雑
■和田氏の見解は?
さらに和田氏は「僕が現役のときよりも、平均のスピードが何キロ上がっているかわからないですけども、150キロというのは、別に速いなと思わなくなりました」と語る。
続けて「現役時代はスピードガンを見て150キロは速い感覚だったんですけど、今は153、54、55ぐらいで速いなと感じる。ボールが速ければ速いほど、フライは上がりにくいし、打ち返すのが難しくなってくる。1番の原因はピッチャーが速くなった」と分析。
また、ローテーション投手の「谷間」がなくなったことも挙げた。
関連記事:徳光和夫、現役ドラフト後の読売ジャイアンツを心配 「右打者が7人も…」
■新井氏は別の視点から…
元近鉄選手で、引退後打撃コーチとしてイチロー氏など多くの選手を指導した新井氏は「今のバッターの人たちは、速いボールに対して、力で打ち返そう、力負けしないようにしようという気持ちをすごく感じる」と指摘する。
続けて「僕らは球が速ければ、自分の打つ準備を早くしようと考えるわけですよ。ステップを早くしようとか、構えをコンパクトにしようとか、技術的なことを考えるんですけど、今の選手は力のある球に対して、自分の力で打ち勝っていこうという気持ちが強い」と分析する。
さらに「振りに行っても遅れたファールだったり、甘いボールを仕留めきれない。力負けしたくないという気持ちを感じる」と語っていた。
関連記事:カンニング竹山、和田毅の電撃移籍報道で「もう1度だけ考えなおしてはいただけないものでしょうか」 ファン「お気持ちお察しします」
■3割打者が3人
2024年、3割を超えた打者はパ・リーグ首位打者の福岡ソフトバンクホークス・近藤健介選手と、セ・リーグ首位打者タイラー・オースティン選手、2位ドミンゴ・サンタナ選手の3名のみだった。
一方投手の防御率は低く、セ・リーグは1点台の投手が5人存在。「投高打低」が顕著になっている。