田中将大の成績に影響? 新人時代に江川卓氏が送った“助言”「全部はしゃべれないんですけど…」

江川卓氏が、1年目の田中将大に授けたアドバイスの一部を告白。現在の調子や練習方法にも言及した。

2025/02/05 15:00


田中将大
(写真提供:JP News)

元読売ジャイアンツの江川卓氏が、自身のYouTubeチャンネル『江川卓のたかされ』を更新。田中将大投手の新人時代に送ったアドバイスを明かした。

【動画】江川氏が田中投手を語る



■江川氏が宮崎キャンプを解説

江川氏が読売ジャイアンツの宮崎キャンプなどを中心にトークをした今回の動画。

田中投手が久保康生コーチの提案で、マウンドの傾斜の低い位置から高い位置に向かってネットスローをする練習を繰り返したことについて、その効果や狙いを解説した。

また、デーブ大久保氏がコーチ時代に実践させ、桑田真澄2軍監督が異を唱えて廃止となった「アーリーワーク(早朝練習)」の是非についても語った。


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■話題は田中投手の新人時代に

動画終盤、スタッフから田中投手が1年目のキャンプで、江川氏がブルペンで「『カーブを投げてみて』とアドバイスをした理由を教えてほしい」と質問が飛ぶ。

江川氏は「カーブを投げてみてと言った記憶はない」と前置きしたうえで、テレビ番組の取材でイーグルスのキャンプを訪れたことを明かす。

当時の野村克也監督から「マーくんのフォームがバラバラなので見てほしい」とリクエストを受け、ピッチングコーチからも『ぜひ』と承諾を得たため、長時間指導したのだという。


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■指導内容の一部を告白

指導の内容については「ピッチャーの投球というものを、バッターがどういうふうに考えているから、マーくんはこういうボールを持っているでしょ。そういうボールを持っていたら、こういう投げ方をしたら、良くなるんじゃないのと。現役なので、全部はしゃべれないんですけど」と告白。

続けて「そういうアドバイスをさせていただいて、それをやりだしたら、投球の幅が広がって、少し勝ったというか、24連勝したんですけど、なんか教えた人間より勝っちゃって、すごいなと思った」と語った。

また「テレビで空間試合という言葉を出した」と話し、その内容を説明。「(田中投手が)勝たれたけど、マスコミから評価を受けることはなかった。久保コーチみたいに、菅野智之さんを再生させたみたいな称賛の声はなかった。そんなの求めてないからいいんですけど」と笑っていた。


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■1年目から11勝7敗の好成績

駒大苫小牧高校から楽天に入団し、1年目の2007年に11勝7敗の成績。高卒新人で二桁勝利を挙げたのは、平成に入ってからは松坂大輔氏、田中投手、藤浪晋太郎投手の3名のみとなっている。

なお、高卒新人で最も勝利数が多いのは1954年の宅和本司氏で、26勝9敗防御率1.58の成績だった。田中投手は2013年に24勝0敗という今後破られる可能性の低い大記録を樹立している。

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