佐々木朗希、ロッテ時代に“平均球速が落ちた”理由 江川卓氏が独自分析「メジャーが頭に…」
2024年シーズン、平均球速が落ちた佐々木朗希。江川卓氏がその理由はMLBで活躍するために必要なことを分析した。
元読売ジャイアンツの江川卓氏が、自身のYouTubeチャンネル『江川卓のたかされ』を更新。ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希投手が、千葉ロッテマリーンズ時代の2024年、平均球速が落ちた理由を分析した。
■佐々木投手の平均球速が落ちた理由は?
佐々木投手のドジャース入団について江川氏がトークをした今回の動画。
そのなかでスタッフから同投手が2024年、ストレートの平均球速が2023年の159.0キロから158.8キロに落ちたことが紹介された。
球速が落ちた原因を質問された江川氏は「メジャーが頭にあったとすると、もし、意識的に落としたとしたらね、ストライクゾーンに投げるためでしょうね」と指摘した。
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■MLBを念頭に置いていた?
さらに江川氏は「力いっぱい投げると、ボールになる可能性が大きくなるので。ボールを大きく投げると、100球を越してしまうので」と持論を展開。
続けて「近い将来、メジャーに行こうと思ってたら、 そのストライクゾーンの中で処理しなきゃいけないとなったら、当然球速を落としてゾーンに投げていきますので、それで落ちたというのは間違いないと思います」と原因を分析した。
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■懸念材料を指摘
昨年の平均球速について江川氏は「佐々木さんが行っても、遅いわけではないけれど、ものすごく速いとは思われない。100マイル(160キロ)を超えないと速球という言い方をしない」と解説する。
また、「そのなかで、100球以内で投げてどうやって勝っていくかということなので。150キロ台で球速を落としてストライクゾーンに投げたら、打たれますからね。球速が落ちたのは、懸念材料ではあるのかもしれないですね。なぜ落ちたかといえば、メジャーのことが頭にあった可能性がある」と語る。
今後については「100球で5回まで投げて、スピードを落とさないということが要求される」と指摘した。
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■マイナー契約でドジャースに入団
佐々木投手はメジャー契約を勝ち取ることができる25歳を待たず、2024年にポスティングシステムを行使し、マイナー契約でドジャースに入団。
この理由については1月に放送された『クローズアップ現代』(NHK)で、1年目に右肘を痛めたことで、「この先どうなるかわからないと感じたため」という趣旨の発言をしている。
速球に加え、鋭いフォークボールやスライダーも評価されている佐々木投手。たどり着いたMLBの舞台で、どのような活躍を見せてくれるのだろうが。
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