駅で発見した「乗車無料」看板、必要なアイテムが最高すぎる 「全国でやって」と称賛の嵐
「受験生は無料で乗車できる」と書かれた駅の立て看板、その乗車方法が「二重で素晴らしい」と話題になっている。鉄道会社に話を聞いた。
■「実施のねらい」に納得
同企画「高校入試応援キャンペーン」は、2019年1月より毎年、高校受験シーズンの1~3月に実施しているものと判明。
実施の背景について、四日市あすなろう鉄道の担当者は「当社をご利用になって試験会場へ向かわれる受験生の皆様の往復運賃を無料とすることで、より多くの学生の皆様に当社路線の利便性と快適性を実感して頂き、将来の高校通学時のご利用に繋げる、という趣旨がございます」と、説明してくれた。
実施駅(高校入試乗車証を配布している駅)は、三重県のあすなろう四日市駅、内部駅の2駅である。
乗降車の手順について、担当者は「乗車時、または降車時に駅係員に受験票をご提示頂き、『高校入試乗車証』をお渡ししています」「乗降とも無人駅の場合は、乗車証を予め所持した運転士にお声かけ頂いています」と、説明していた。
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■「受験票=乗車券」ではなかった
前出の通り、あくまで受験票は「乗車券を入手するため」に必要となるだけで、受験票そのものが乗車券代わりになるワケではない。
こちらを踏まえ、担当者は「結果的に受験票忘れ防止にもなっていますが、メインの趣旨は『学生の皆様に当社路線の利便性と快適性を、高校入学前に実感して頂く』ことになります」と、補足していた。
こちらの取り組みがSNS上で大きな話題となっている件は、同社でも既に認識していた模様。担当者は「当社の取り組みにご注目を頂き、非常に嬉しく思います」と、笑顔を見せる。
続けて、「受験生の皆様におかれましては、入試の健闘をお祈りすると共に、無事合格されましたら、ぜひ四日市あすなろう鉄道をご利用になって高校に通学して頂けたらと思います」とのコメントを寄せてくれた。
ぜひ、他の地域にも広がってほしい取り組みである。
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)