「天ぷら食べた経験無い」、6割超の回答にギョッとするも… 「天ぷら」の意外な正体で二度驚く

「天ぷら」という練り物を、6割超の人が「食べた経験がない」と判明。実は天ぷらは、ある有名な練り物の別名なのだ。

2025/02/21 04:45


天ぷらと言えば、日本を代表する料理の一つ。衣のサクサク感と食材の奏でるハーモニーは筆舌に尽くしがたく、蕎麦との相性も抜群である。

ところで読者諸君は、「天ぷら」という名前の練り物が存在するのをご存知だろうか。


画像をもっと見る

■練り物の「天ぷら」食べたことある?

以前、Sirabee編集部では全国の10~60代の男女684名を対象としたアンケート調査にて、練り物「天ぷら」を食べた経験の有無について尋ねたことが。

調査の結果、「食べた経験がある」と回答した人は、全体の38.3%と判明したのだ。

天ぷらグラフ

これには、天ぷらが「ある練り物の別名」であることが大きく関係していると思われる。そこで今回は、紀文食品にこちらの「天ぷら」の詳細について話を聞いてみることに…。


関連記事:“グルテンフリー”の逆は何と言う? サンド伊達の回答が「ホント最高」「好きすぎる」

■東日本と西日本で大きな差が…

さつま揚げ

紀文の担当者は「ひょっとすると、練り物に衣を付けた食べ物を想像された方もいらっしゃるかもしれません」と笑顔を浮かべつつ、「じつは『さつま揚げ』は地域によって呼び方が異なり、関西では『天ぷら』と言うことがあるんです」と、衝撃の事実を明かす。

野菜てんぷら

続けて「さつま揚げにも種類がありますが、『~天』という名前のさつま揚げを見た経験がある方も多いのではないでしょうか。この『天』は天ぷらの『天』から来ています」と、補足してくれたのだ。

天ぷらグラフ

確かに、今回のアンケート結果を「エリア別」に見ると、東日本と西日本で知名度に大きな差があるのは一目瞭然である。やはり「天ぷら=さつま揚げ」と認識しておらず、「食べた経験がない」と回答してしまった人も少なくないだろう。


関連記事:“グルテンフリー”の逆は何と言う? サンド伊達の回答が「ホント最高」「好きすぎる」

■「さつま」揚げの名前の通り…

今回の調査結果を受け、紀文の担当者は「やはり近畿エリアでは知名度が高いですね」と、納得した表情を見せる。

「中国・四国エリアの数値が高くなっていますが、愛媛県にはご当地のさつま揚げとして『じゃこ天』という練り物があるので、その影響がありそうです」とも分析していた。

野菜てんぷら

また「さつま揚げ」のルーツについては、「沖縄で生まれ、鹿児島に持ち込まれ、そこから全国に広がったと考えられています。鹿児島はさつま揚げの本場と言えるので、『~天』という商品も多いのかもしれませんね」と、説明している。

全国各地で作られていることから、エリアごとに様々な呼び名が存在するのが「練り商品」の面白いところ。旅行の際などは、ぜひ注目してみてほしい。


関連記事:“グルテンフリー”の逆は何と言う? サンド伊達の回答が「ホント最高」「好きすぎる」

■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

・合わせて読みたい→“グルテンフリー”の逆は何と言う? サンド伊達の回答が「ホント最高」「好きすぎる」

(取材・文/Sirabee編集部・秋山 はじめ 取材協力/紀文食品

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年11月6日~2024年11月11日
対象:全国10代~60代男女684名 (有効回答数)
おでん紀文食品さつま揚げ
シェア ツイート 送る アプリで読む

編集部おすすめ


人気記事ランキング