田中将大は「現状のままでは苦しい」 佐藤義則氏が阪神タイガース戦の投球に警鐘
9日の阪神タイガース戦に登板した田中将大。かつてのコーチ佐藤義則氏は、かなり厳しい見方を示す。
元阪急ブレーブス、オリックス・ブルーウェーブの佐藤義則氏がYoutube『佐藤義則チャンネル』を更新。9日のオープン戦に先発した読売ジャイアンツ・田中将大投手のピッチングを解説した。
■田中投手の投球を解説
田中投手の投球を佐藤氏は「久保康生コーチとフォーム改造をして、楽しみにしていたんだけども、変わってない。ボールの力も143、144。これくらいで変化球がほとんどボールになっている。そのあたりが気になるところ」と解説する。
この試合ではダブルプレーを2つ取るなど、3回を1失点に抑えたが、同氏は「不安材料がいっぱいあるかな。今日に限って言うとねはね。もっと力強く投げるかと思ったら、それが1球も見えなかった。ほとんど変わってなくて、ちょっと残念」とコメントした。
関連記事：佐藤義則氏、タイガースの新人剛腕投手を高評価 「阪神の中継ぎ陣では1番速い」
■変化球でどうにかしようと…
佐藤氏はさらに「左膝に乗るような練習もしてたんだけども、そういう投球が1球もなかったっていうところが、ちょっと残念だった」と指摘する。
続けて「相変わらず変化球でどうにかしようというピッチング。 ことごとくそれがカウントを悪くしている。これぐらいのスピードではカウントを悪くすると、やっぱり打たれる」と解説した。
関連記事：阪神タイガースOP戦9連敗に佐藤義則氏が警鐘 「本番でズルズル行く可能性も…」
■今後は厳しい？
田中投手の今後については「田中くらいの技術があったら早く追い込んで、難しいボールを打たすという、俗に言う変化球投手というくらいの感じで投げていかないと厳しい」とコメント。
その後も田中投手について独自の見解を披露した佐藤氏は「最初は投げさせてもらえると思うけど、今日に限って言えば厳しいかなというように見えました」とかなり厳しい見方を示した。
関連記事：田中将大、復活に必要な改善ポイントは？ 高橋尚成氏が分析「経験のある…」
■専門家の間でも意見がわかれる
佐藤氏は東北楽天ゴールデンイーグルス投手コーチ時代、田中投手を指導。絶頂期を知っているだけに、現状に物足りなさを感じているようだ。
同投手については野球解説者の田尾安志氏も、自身のYouTubeチャンネル「TAO CHANNEL」で9日の投球を辛口評価している。
一方読売ジャイアンツOBの高橋尚成氏はYouTube「高橋尚成のHISAちゃん」で、「開幕前には150キロを超えるボールを投げてくる」と解説しており、専門家の間でも意見が分かれている状況だ。
