元中日コーチ・伊東勤氏、名古屋での違和感を告白　「土地柄もあったんでしょうけど…」

西武ライオンズ・千葉ロッテマリーンズで監督を務めた後、中日ドラゴンズでヘッドコーチを務めた伊東勤氏。就任時から違和感があったそうで…。

スポーツ

2025/03/12 16:00

元西武ライオンズ、千葉ロッテマリーンズ監督の伊東勤氏が岡崎郁氏のYouTube『アスリートアカデミア』に出演。中日ドラゴンズヘッドコーチ時代に感じた違和感を告白した。

岡崎氏から「中日時代のヘッドコーチの難しさ」を質問された伊東氏は、「セ・リーグの野球は初めてだったので戸惑った」と告白し、その理由を語っていく。

さらにもう1つの難しさとして、「初めての球団だったので、すごい外様感がありましたよね。パ・リーグの人間に対して」と告白。

話を聞いた岡崎氏は「僕は良いか悪いかわからないけど、ジャイアンツしか知らないので、その経験がないのが、悲しいことなんだけど。外様感があるんですか。名古屋は独特だといいますもんね」と驚いた。

中日ヘッドコーチ時代を伊東氏は「名古屋という土地柄もあったんでしょうけど、なんとなく呼んでいただいたときから、ちょっと距離が球団に対してありましたね」と振り返る。

続けて「これはなんだろうなとずっと思ってたんですけど、結局それが解消できずに3年間が終わってしまったっていうのもあります。やっぱり西武のイメージが強すぎるんでしょうね」と苦笑いした。

伊東氏は「名古屋で食事に行ったり、あちこち行ったりするじゃないですか。サインを頼まれたことはほとんどないんですよ。中日の選手だったら大変ですよね。僕も中日のユニフォームを着ているんだけど、頼まれたことはなかったです。これがすべてかなと思いましたよね」と語る。

一方、同氏から「ジャイアンツは（外様感）ないですか？」と質問された岡崎氏は「ジャイアンツはないです。ジャイアンツはフランチャイズ感がないでしょ。東京のチームだけど、ヤクルトのほうが東京感がある」と告白。

さらに「言い方は悪いですけど、全国的に広く浅くみたいなところがあって」と説明。「全国的だけど、広く浅くみたいな。ジャイアンツってタニマチがいないんです」「フランチャイズ感がないから、良いっちゃあ良いのかな。どこに行ってもアウェイみたいな感覚」と語り、伊東氏を驚かせていた。

伊東氏は西武とロッテで監督を務めたあと、与田剛監督のもとヘッドコーチを3年間務めた。この件については一部ネット上で「球団は伊東氏を監督に推したが、上層部が生え抜きにこだわり、与田監督、伊東ヘッドになった」という説が流れているが、真偽は不明だ。

与田元監督の前に指揮を執っていた森繁和氏は、伊東氏と同じく現役時代を西武で過ごしており、落合博満監督のもとでコーチを務めていたという実績はあるものの、球団OBではなかった。

また、2000年から2年間監督を努めた山田久志氏も阪急ブレーブス一筋。「外様監督」も存在している。