【開幕戦】今永昇太はなぜ4回で降板した? 下柳剛氏が影響を指摘するMLB独自のルール
18日、ドジャースとの開幕戦に登板し、1点リードしながら4回で降板した今永昇太。下柳剛氏が語るその理由とは…。
元日本ハムファイターズ、阪神タイガース、東北楽天ゴールデンイーグルスの下柳剛氏が自身のYouTubeチャンネル『柳に風』を更新。
18日のシカゴ・カブス対ロサンゼルス・ドジャース戦で、今永昇太投手が4回無失点ながら降板した理由を分析した。
■今永投手が降板した理由は?
チャンネルスタッフは18日のドジャース戦で、勝利投手の可能性があった今永投手をカブスのクレイグ・カウンセル監督が4回で降板させた理由を質問する。
これに下柳氏は「最初から70球で代えるという想定だったらしくて。69球投げて。4回に、ちょっとバタバタやって、球数も1イニングで使ってるから」と説明。
球数を使った理由には「今、ピッチクロックやから。前みたいに長く1球の間隔があれば、まだ回復はするんやけど、ピッチクロックだと蓄積がたまっていくから、やっぱ1イニングで多い球数を投げた場合は 、次のイニングに代えることが多いから。トータルの球数で1イニングを多く投げすぎると 、ああいう早い形の交代にもなる。予定に近い球数やったからっていうことで」と解説した。
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■今永投手の心境を分析
勝利投手の可能性を失った今永投手には「でも投げたいよな。あと1イニング投げたら勝ち投手の権利をもらえるし、 5回まで投げてたら野球はどう転んどったかわからんしね」と心境を分析する。
結局交代したカブスの投手が5回、フォアボールをきっかけに逆転を許したことに触れ「今永くんはフォアボールを2つ出しても、なんとか切り抜けたけど、球数を使いすぎて新しいイニングに行けなかったっていうところがある」と独自見解。
ドジャース先発山本由伸投手と合わせて「2人とも特徴は十分に出した、本当にいいピッチングしたんやないやろか」とピッチングを称賛した。
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■カウンセル監督の継投が裏目に
18日の試合ではカブスが先制し、今永投手がリードを守っていたものの、4回を投げて降板。カウンセル監督は5回からベン・ブラウン投手をマウンドに上げた。
ブラウン投手はワンアウトをとったあとフォアボールを出し、大谷翔平選手がライト前ヒットでチャンスを作る。その後、ドジャースの打線に捕まり逆転を許し、敗戦。結果的に継投が裏目に出た形となった。
下柳氏が投球への影響を指摘したピッチクロックは、試合時間を短縮するために投球の間隔を制限するもの。2026年のWBCで採用予定であることや、試合短縮に効果があるためNPBにも導入を勧める声もあるが、現在は「時短要望」にとどめている。