マッチングアプリにいるお笑いミーハー男たち　そして、ある男性に言われた言葉に寝込む事態に…

ものまね芸人・こいでまほがリアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力！　婚活ダイアリー』。

やたらとお笑いミーハーたちが続く時期がありました。芸能人マークが一応ついているマッチングアプリをやっているため仕方がないのですが、なんだ今日のデート？　ということが多すぎました。

しかもお笑いミーハーたちに限って、イケメンだったりするので困ります。やはり私も人間なため、イケメンが来ればそれは少しはラッキーとは思ってしまいます。

★これまでのエピソードはコチラ！

■ 2割中村倫也

この日マッチングした彼は、ランチから高級な中華料理を予約してくれていました。しかも高身長で爽やか塩顔系イケメンで「2割中村倫也」。こんなご褒美のような時間があるんだ！　と胸高鳴らせていても、デート中の会話は、ほぼ「ジャルジャルはすごい」でした。

すごいことはわかってるし私も大好きですけど、えっと、ジャルジャルの話したかっただけ？　「芸人さんとお笑いの話出来て嬉しいです」とニコニコの2割中村倫也。これはおそらくミーハー的な気持ちでマッチングしたのはわかりました。

ただ一応、恋愛的な未来の話もしてみようと「付き合ったらどこ行きますか？」「会う頻度とかどうしますか？」あえてグイグイ言ってみました。すると「うーん、ユニバとかかな」と若者にありがちな回答されてそこは広げない。さらに、さらば青春の光のYouTubeも勧められて終了。

このまま終わるのは＜芸人とマッチしただけで、女性としては見られなかった＞という結末なので、悔しい。私は、このあとカフェとか行きますか？　と誘ってみると、彼は「今、足、骨折してて」と急に足を引きずり出しました。これってデートだったの？　なんだったの？　無感情になるほどの薄い時間となりました。

関連記事：急いでいるときはとくに…　約7割が「レジ」に並んでいて抱く感情に共感

■1割目黒蓮

また別の彼とマッチング。この日は六本木のカフェで待ち合わせ。登場したときは驚きました。高身長で黒いジャケットがよく似合っている「1割目黒蓮」。ちょっと…連チャンでイケメン引き当ててる私ってすごくない？　って思ったのも束の間、やっぱり例のお笑い芸能人大好き男でした。

会話の内容は「どんなテレビに出たことがあるか」「どんな芸能人を見たか」。私が会話で笑っていたりすると「でも、やっぱ芸人さんのほうがおもしろいとか思うんですよね？」「かっこいい人、めっちゃ見てきてますよね？」などつっかかってくる。私は芸能人好きではないし、かっこいいですよと褒めても、またまた…と流される。

こちらは恋愛的にドキドキしていたのに芸人とマッチできたってだけで来て、小1時間でデート終了。帰宅し、LINEでまたお会いしたいですって送ってみると、案の定…未読スルーでした。

いよいよこの芸能人マークがついているハイスペックマッチングアプリも潮時だなと感じました。それどころかある日。マッチングした年上のかたによって、もうマッチングアプリを開けなくなるなんて…。

関連記事：急いでいるときはとくに…　約7割が「レジ」に並んでいて抱く感情に共感

■なんでネタにしていいと思ってる？

年上の男性は、広尾の焼き鳥屋に集合で、すでにカウンターで待っていてくださりました。話をしていくと、どうやらお笑いミーハーではないようで、むしろお笑いには興味がない感じ。ほっとしたので、私から芸人であることを話しました。この人ならサラッと流してくれる。ところが…思っていたのとは違う反応がきました。

「お笑いってどんなことやってるんですか？」「えっと、モノマネとか色々…」。私は、恋愛するかもしれない人にネタなどたくさん見られるのが恥ずかしい。ですが、調べればわかってしまうし、何よりこのマッチングアプリのことをネタにしています。これについては言っておくかと思い「あと、マッチングアプリのこともネタにしてます」と伝えてみました。

すると「じゃあ、今日のこともネタにするんですか？」と彼。「まぁ、気になるのは仕方ないかなと思います、けれど相手を特定されるように書いてないですし、ご安心ください」と伝えました。すると「なんでネタにしていいと思ってるんですか？」。え…なんで？　ってなんで？

「相手が嫌だったとしても？」。たしかに人によっては嫌がるかもしれないし傷つけることはあってはいけないなと思っています。でも日常の体験を話してるだけなんだけど…にしても、すごくつっかかってくる。そいや前もアメリカ人にネタにしてることメッセージで説教されたけど…この人もか？

関連記事：水卜麻美アナが大絶賛した「どん兵衛の食べ方」　お湯注ぐ前に“あるもの”を入れる

■理想的な人？

「たしかに人によっては嫌かもしれませんよね。私も気をつけます、でも今まで男性たちに一度も怒られたことはありません」と、少しムキになって返すと「でも、本当は嫌だと思っていたら？」。本当はってなに？　じゃあなに、やめろってこと？

「私がやっていることを尊重していただけないと難しいですね。ネタにしてもいいよって言ってくれる人もいるので」私は半分キレ気味でした。「いるかなぁ？」と反抗してくるので、もうこのとき、たぶんキレていました。

「いますよ！　前の彼がそうでした、前の彼もマッチングアプリで付き合ったんですけど、全部ネタにしていいよ、まほちゃんの足は引っ張りたくないし、活動を応援してるって言ってくれたので、そういう人だったので！」。元カレのえびおくん。私の大好きだった「それエビデンスとれてる？」が口癖のえびおくん。すると彼は「まほさんにとって、理想的な人だったんですね…」とひとこと。ドキッとしました。やっぱりそうなのか？　えびおくんが珍しかったの？　気分がめちゃくちゃ悪いままデート終了となりました。

連絡先はお互いに聞きませんでした。私は帰宅して寝込みました。そのまま体調を完全に崩してしまったのです。大失恋のあとでも、時間がないからと泣きながらマッチングしデートを続けていました。ちゃんと自分を労っていなかったように思います。ついにマッチングアプリを開かなくなりました。しかも何ヶ月も…。このまま婚活をやめてしまうのか。時が解決するしかない。時が経ってみないとわからない。続く！

◆こいでまほ

太田プロ所属のものまねタレント。フジテレビ系で放送の『 ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』で優勝経験あり。
aiko、優香、泉ピン子などものまねネタ多数。近年はナレーションなどの活動も積極的に行っている。

・合わせて読みたい→水卜麻美アナが大絶賛した「どん兵衛の食べ方」　お湯注ぐ前に“あるもの”を入れる

（文／Sirabee 編集部・こいで まほ）