予備校の配布物に深刻な下ネタ「野獣先輩」見つかり波紋 運営会社は「全て処分した」

東進衛星予備校の配るティッシュに野獣先輩を連想させる「いいよ!来いよ!」というフレーズが見つかり、話題に。運営会社は「該当の配布物を処分した」と説明する。

2025/03/24 05:30



■東進側は「全て処分した」

過去にも数度、様々な機関の「淫夢案件」を調査・取材してきた記者だが、最も緊張するのが電話による取材の打診である。前出の通り「淫夢語録」はネット上で高い知名度を有しているが、それはネット上のあくまで「一部界隈」での話。

そのため、電話に出た人物が「淫夢語録を知らない」という確率の方が高く、「今回の件をどう説明するべきか?」という難題が付きまとうことになる。そこで今回も「人気のネットミームに似ていることから話題になっている」とだけ説明し、詳細について確認してもらうことに。

すると社内確認の結果、強い危機感を覚えたのか、取材を打診した当日に早々の回答が得られたのだった。

まず、当該のティッシュについて、ナガセの担当者は「東進本部が行っている公式のものではなく、ある校舎が自作し、配布していたものになります」と説明する。

また「担当者に確認したところ、元ネタとなる当該のネットミームを知らず、よく認識しないまま使用しておりました」との回答が得られたのだ。当該の配布物については「全て処分いたしました」とのことである。


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■「指摘したら淫夢厨ってバレるな…」

繰り返しになるが、「淫夢語録」および淫夢ネタというのは、本来であれば公の場で使用するのがためらわれる存在である。

また、淫夢に関連した「指摘したら淫夢厨ってバレるな…」という思想(ネットミーム)が存在するのも大きな問題のひとつ。

通常であれば企業等が「淫夢を連想させるコンテンツ」を発信する際、関係者の中に淫夢を知っている人物がいれば、事前に指摘して世に出る前に事故を防ぐことも可能である。

しかし、「それは淫夢ネタです」と指摘することは、「なぜこのフレーズを使用するのが問題なのか」を説明することが前提となり、即ち「自分は淫夢ネタの識者(=淫夢厨)である」という動かぬ証拠になってしまうのだ。

つまり、企業にとっては事故を未然に防ぐ有益な指摘だが、指摘した人物にとっては「淫夢を知っていることが周囲(職場)にバレる」という、とんでもなく大きな十字架を背負う事態に繋がることとなる。

そのため、過去に発覚した「淫夢営業」の中には、関係者らによる「指摘したら淫夢厨ってバレるな…」という考えが、少なからず影響を及ぼしているとも考えられるのだ。

昨今では神奈川県警のXポスト国土交通省の関連機関の申請書類に、それぞれ「淫夢営業」と思われる表現が確認されている。


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■「淫夢」はもはや社会問題?

近年、「野獣先輩ダンス」と呼ばれるダンスや、AI生成による使用楽曲が若年層を中心にブームを博すなど、元ネタを知る人間からすれば信じがたいムーブメントを見せている。

且つ厄介なことに、同語録の中には今回の「いいよ! 来いよ!」(114514)のように、一般的に使用されてもおかしくないフレーズが複数存在するのだ。

そのため、「淫夢語録」を知らずに「最近よく耳にするから」といった理由で使用したり、偶然使用したフレーズが「淫夢語録にも存在した」というケースは、十分にあり得るのだ。

実際、今回の東進の配布物に関しても、ある意味では一連の社会問題の被害者と言えるだろう。「教育機関」という立場を考えると、今回の件に関してコメントを発すること自体がマイナスに影響する可能性も考えられる。しかし本件に対し、ナガセは逃げたりはぐらかしたりせず、真摯な対応を見せてくれた。

今後こうした問題は様々な場所で顕在化し、思わぬ問題に発展していくと考えられる。社会が真剣に「淫夢」や「野獣先輩」と向き合わなければならない日は、そう遠くないのかもしれない。


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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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