マッチングアプリ疲れを超えて“マッチングアプリ鬱”に…寝込んだ先に見えたもの「それでも人は面白い」

マッチングアプリにハマっていたモノマネ芸人・こいでまほが、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。

2025/03/29 18:00

ものまね芸人・こいでまほがリアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力！　婚活ダイアリー』。

「マッチングアプリで会った男性をネタにしていいと思ってるのか」。責めてくる年上男性とのデートをきっかけに、本当にマッチングアプリに疲れました。今までも波はあったものの、一切開けなくなりました。必死に婚活してたくさんの人に会うことよりも大切なことは…。

★これまでのエピソードはコチラ！

■布団から出られない

“マッチングアプリ疲れ”という言葉、最近耳にする人も多いのではないでしょうか。私が体で感じたマッチングアプリ疲れは、休めば回復するものではなく…言い方が重くなりますが“マッチングアプリ鬱”と言ってもおかしくないほどの落ち込みようでした。もうなにもしたくないのです。さすがに仕事には行きますが、それ以外の時間は布団から出られなくなりました。

友達からの飲み会も行かない、外に出ない…そんな毎日でした。ここまで落ち込んでしまった原因は、ほぼ休まずにずっと人に会い続けてきたこと。大失恋後、元カレを忘れるかのようにデートし、元カレに復縁を迫るも失敗、それでも立ち上がってデートし続けていました。

気づけば、一回も自分自身が自分を休ませてあげていませんでした。時間がないと言いながら自分を追い込んでいたことに限界がきていました。

■スピ＆心理学

こうなったときに陥りやすいのは「スピリチュアルにハマる」です。占いに行って、私はいつ結婚できますか？　と聞く。大丈夫ですよと言ってもらっても家に帰ればまた不安になり、タロット占いのYouTubeを見て一喜一憂する。

こうなることをわかっていた私は、スピリチュアルだけは避けることができました。なぜなら経験があったから。大失恋後、何社も電話占いをし、占い師に電話の向こうでリーンと鈴を鳴らされ「これで元カレは戻ってきます」と言われたが結局復縁できなかったという経験があるからです。

スピリチュアルではなく、心理学の動画を見漁りました。メンタリストDaiGo、マインドフルネス、潜在意識配信者など。しかし内容をすぐ忘れ、あー眠い眠いとまた、布団に入って丸まっていました。

■幽霊とれたよ

気功にも行きました。ここまで来ると、だいぶ末期です。自分でも気づいていますが、どうせならいけるところまでいってしまいたい。たまたまスピ好きのお姉さんに勧められた気功。しかも、まだデビューしたてだから無料だとか。

ビルの一室で新人気功師に色々とお話をして、ベッドに寝かされ1時間ほど顔に手をかざされ幽霊をとってもらうというタイプのやつでした。1時間爆睡していたので、本当に手をかざしていたかは確認できていませんが。「幽霊ついてたよ、とれたよ」と言われて御礼を言って帰るということを数回もやりましたが、ある時気功師に「私のレベルが上がったので次から1万円です」と言われ、卒業を決めました。

それに今思うと、マッチングアプリ2000マッチ以上なんて、異常だ！　人間の顔、ずっと見てるなんて気持ち悪くなってくる！　よくやってたよなと、自分自身にもドン引きしてきました。もう寝るしかない。私は大袈裟でなく、数ヶ月は仕事以外はなにもせず、ただただ寝ていました。