閉園後のディズニーランドで隠れていたユーチューバー どんな罪に問われるのか…弁護士に聞いた
先月、「非常識」と炎上したYouTuber。実際に罪に問われるものなのか専門家に質問。
先月公開したある動画が炎上。批判の声が相次ぎましたが、実際にどのような罪に問われるのか、弁護士に伺いました。
■ディズニー閉園後に…
先月29日、YouTubeチャンネル『ティアロ疾風伝』が公開した動画「【ガチ】閉園後のディズニーランドに隠れ続けてたらいつバレるのか」(現在は削除済み)が炎上。
閉園後にキャストに見つからないように隠れていたユーチューバーの男性2人に「非常識」など批判が殺到し、謝罪動画でも「反省し、動画投稿は1週間ほどやめる」との軽いものに対して、「ことの重大さがわかってない」など再度非難されています。
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■罪に問われるのか
男性2人の行為について「威力業務妨害罪」や「偽計業務妨害罪」に問われるのでは? との意見も見られましたが、実際にはどうなのか…。齋藤健博弁護士に伺いました。
齋藤:「偽計業務妨害罪」の成立はあり得ると思います。完全に、業務(ディズニーランドを開園時間・閉園時間通りに行い、夢を提供する業務)に対し、偽計、すなわち判断を誤らせるような事実を述べ、妨害しているといえます。
キャストはとくに、体調不良を訴えた男性に対して、車いす対応を提案するなど、しっかり抜かりのない対応を確実にしているにも関わらず、キャスト全体に対し虚偽の事実を述べ、さらには、貶めるような行動をとっていると評価されることは十分考えられると思います。
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■収益目的の撮影は禁止
――そもそもディズニーランド・ディズニーシーは「収益目的の撮影は禁止」です。今回は“ルール違反”の行為ですが、なにか罰則はあるのでしょうか。
齋藤:“ルール違反”であることに対し、そのルールは、たとえば退去命令などを定めているかどうかが問題になります。
収益目的での動画撮影の禁止は、来場者だけが享受できる、来場者だけが楽しめることを目的として、園が設営されているはずですから、場合によっては賠償責任に発展しても何ら不相当ではないでしょう。
ディズニーランドは、その評価上ある種特殊な場所であることは尊重されなければならないと思います。もちろん、ディズニーではない空間でも、同様のことはありえるのでしょうが、ディズニーランドが守ってきたもの、誇りにしてきたものに対し生じる害悪は、はかりしれないのではないでしょうか。
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今回のように収益目的のユーチューバーが、許可なく撮影している動画はいまだに見られます。軽い謝罪で許されることではないと認識してほしいものです。
【弁護士 齋藤健博】
自身のLINEIDを公開しており、初回相談はLINEで無料で行うことが可能な弁護士。セクハラや、浮気・不倫問題の解決に定評があり、過去には弁護士ドットコムのランキングトップに名を連ねた経験も。YouTubeではセクハラ時の対応に関する動画なども公開している。多くの被害者の悩みである「セクハラの線引き」や、「残すべき証拠」などを動画で分かりやすく伝えている。
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(取材・文/Sirabee 編集部・長谷川 瞳)