“魚雷バット”は日本で浸透しない? 里崎智也氏が私見「コンタクト率は高まるが…」

話題を呼ぶ「魚雷バット」。“投高打低”の日本球界を一変させる可能性はあるのか、里崎智也氏が分析。

2025/04/16 05:15


里崎智也

メジャーでホームランを量産している「トルピードバット」(通称、魚雷バット)。

日本球界でも今月11日から解禁となったが、果たして日本人バッターにマッチするのか。14日放送の『サン!シャイン』(フジテレビ系)で野球解説者・里崎智也氏が解説した。



■「芯」をより手元に寄せた特注バット

通常のバットは、先端にいくほど緩やかに太くなる構造だが、いまメジャーで注目されている「トルピード(魚雷)バット」は、先端よりも中央部が太く、例えるなら細長くしたボーリングのピンのようなラインが特徴。

バットの中で最も重量のある部分を、先端側から持ち手側に移したことでコンタクト率が高まると期待されている。


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■バットコントロールにはプラス効果

番組では、まだ日本に3本しかない同バットを入手。

バッティングマシンで試しスイングした里崎氏は、「扱いやすそう。手元に重心があるので。でもパワーを出すには自分の力がいると思います」と感想を述べる。

通常のバットに比べると、バット(スイング)スピードは100kmから106kmと6kmアップ。一方で飛距離は93m→91mとさほど変化は現れなかった。


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■外角に弱いデメリット

続いて里崎氏はデメリットについても言及。

「このバットだと、外(角球)はこれくらいいかないといけない。これって技術的に難しいと思う」と、芯が手元に近いためアウトコースの球をジャストミートするには、かなりホームベース寄りに構えないといけないことを説明。

その上で、「(アウトコースを意識している中で)インコースが来たら終わり」と付け加えた。


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■日本人選手の力では活かせない?

最終的に里崎氏は「通常のバットは重心が先端にあるので、遠心力が生まれて、力がない選手でも力を使っていける。魚雷バットは手前重心なので、振りやすくなる。その代わり、(遠心力が弱まるため)自分の力以上にパワーが使えない。自分の力がより必要になる」と、見解をまとめた。

NPBでの使用については「バット一つで(ホームラン数が)上がることはないと思いますね。結局、当たらなかったら意味がないので…。コンタクト率が高まる可能性はあると思いますが、日本人はメジャーリーガーのように力があるわけではないので(ホームランより)アベレージを上げるためには有効な手段かなと思います」と持論を展開していた。

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(文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤

里崎智也サン!シャイン
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