憧れてたのに…都会っ子が愕然とした「田舎の飲食店の現実」
近年、田舎暮らしに憧れて地方に移住する都会出身者が珍しくない。しかし、実際に田舎暮らしを始めてみると、都会とのギャップに驚くことも多いそうだ。
そして、それは飲食店に訪れた時にも起こるという。しらべぇ編集部では、東京に生まれ育った後、一昨年東北地方のある町に移住したという男性に都会と田舎の飲食店の違いについて聞いた。
■田舎の飲食店に行って驚いたことは?
「地元で有名なラーメン屋さんに行った際、入店しても『いらっしゃいませ』などの言葉がまったくなかったんですよ。店員は皆黙々と作業をしていて、こちらが入店したことに気づいているのかわからないような態度でした。
自分の後に入店したお客さんにも同じ態度だったので、それが普通の店なんでしょうね。ちなみに、店員が注文した料理を持ってきた時は『お待ちどうさま』と言われましたが、店を出る時に『ありがとうございました』はなかったです。
それと、入店して席についても店員が注文を取りに来てくれない店もあります。混んでるわけでもなかったので、なぜだろうと思っていたら、他のお客さんは厨房付近まで行って、自分の名前を名乗って注文していました。『ラーメン2つ、佐藤です』のような感じで。
僕も席から立って注文しに行ったんですが、『どちらさん?』と聞かれて名前を告げました。そのお店はそういう注文方法のようです。それについての注意書きなどもないので、初めて来た人は戸惑うと思います」
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■田舎の飲食店に行く際に注意すべきことは?
「周りのお客さんがどうしているか注意深く観察してから、注文したり席に着いたりしたほうがいいと思います。あと、都会の飲食店の店員に比べると愛想のない店員が多いですが、決して悪意があるわけではないので気にしなくていいです。
また、持参したティッシュを使ってそのまま置いていこうとしたら店員に怒られたという話や、子供が料理を食べきれなかった時に『親なら自分の子供が食べられる量ぐらいわかるだろう』と注意されたという話も聞いたことがあります。
正直、都会の飲食店と同じだと思って入るのは危険かもしれませんね。不必要なサービスはしないというお店が多いので、ただ料理を楽しむといった気持ちでいるのがいいかもしれません」
男性はこのような現状について「愛想やサービスがなくとも味が評価されていてお客さんが来るために、そうしたスタンスなのでは」と考えているとのこと。
「もちろん、田舎にもサービス精神旺盛なお店もある」らしいが、旅行などで地方の飲食店を訪れた際には「都会の飲食店とは違う」ということを頭に入れておこう。
(取材・文/しらべぇ編集部・サ乙)