お金がないとペットは飼っちゃダメ?治療費120万円の例も

2016/04/03 10:00


wissanu01/iStock/Thinkstock
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「ペットは贅沢品」というツイートが話題となった。



ペットを飼うには経済力も含めた責任が必要、という趣旨だが、これについて賛否の傾向を探った。


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■犬にかかるお金は年間36万円

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全体では「飼うべきではない」と考える人が優勢。環境省のパンフレット「飼う前も、飼ってからも考えよう」
掲載の2015年の調査データでは、飼い主が一頭にかける年間費用は犬で約36万円、猫で約18万円となっている。

この平均値を知っているかどうかは別として、現代日本で責任をもってペットを飼うならば、相応のコストをかけざるをえないという認識の人が多いということではないだろうか。


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■男女、年収による意見の差がクッキリ

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顕著だったのが男女による違い。13ポイントの差がつき、女性50代に絞ると7割以上が「飼うべきではない」派となった。理由を絞ることは難しいが、女性のほうがペットを飼っている率が高めという調査もあり、少なからず影響しているのではないかと思われる。

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さらに年収別でみると、300万円未満の人の割合が高い。つまり「経済的に余裕がない=自分」の場合に、飼うべきではないと考える傾向がありそうだ。


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■2頭が次々に発病→治療費120万円

現場の声を聞いた。

「現実として、収入にあった動物をペットとして選択すべきだと思います。極端な例では犬・猫、ハムスター、近くの林で捕ったカブトムシでは飼育にかかるお金も時間も異なりますから。医療費以外で餌代も全然違いますし、たとえば長毛種の犬・猫のトリミングといった日ごろのケアも比較になりません。かけられるお金と時間どちらも無いかたが、こういった動物を飼うと悲惨な結果になります。」(獣医師)

「飼っている犬2匹が次々とヘルニアになり、検査や治療などで60万円×2頭で120万円かかった例を知っています。子犬を飼って、1歳で股関節形成不全となり歩けなくなって手術や諸経費で50万以上という話も。」(ペット業界 事情通)

「かわいい!」という気持ちだけでは、たしかにこれら現実に対応できない。やはりある程度の先立つものと、飼い主の覚悟が必要だろう。

(文/しらべぇ編集部・伊東宏之

qzoo調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo

調査期間:2016年3月18日~2016年3月22日
対象:全国20代~60代の男女1,352名


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