仕事はお金のために我慢するもの?世間の認識に大差が…
4月から新社会人として働き出した人は、これからの仕事に期待と不安を抱いているかもしれない。
だが、月日が経つと考え方も変わっていくもの。人生の先輩たちは、仕事に対してどのように思っているのだろうか?
編集部が全国の男女1352人を対象に、「仕事はお金のために、我慢してするもの」かどうか調査をしてみたところ、全体では4割近くの人が「我慢の代償としてお金をもらうのが仕事」だと考えていると明らかに。
とくに30〜40代の働き盛りといえる世代に多くいたのが、気になるところだ。
画像をもっと見る
■「仕事はお金のために我慢だ!」5割がYesなのは…
さらに職業別で詳しくみていくと、興味深い結果になった。
自由業が少ない割合なのは、自分が得意とするものを仕事にしている人が多いので理解できる。一方で、無職・家事手伝いが約半数と非常に高い割合になっているのは、不思議な現象とも言えるだろうか…?
だが、無職の人の中には、「働くのは怖いこと」とのイメージが強すぎて働けない人もいると考えると、仕事に対してこうした思いを抱く人が多いのは納得できるかも。
関連記事:仕事でミスしたときに掛けてほしい言葉ランキング…第1位は
■仕事の我慢度とは収入に比例して…
年収別では、非常にわかりやすい結果が表れた。収入が少ない人ほど、仕事はお金のために我慢をすると考える。しかし収入が高い人は、仕事はお金ではないと考えているのだ。
収入が低い人の中には、人の下で働く立場が多いイメージもあるだろう。たとえ理不尽なことを言われても、自分の考えと反することであっても、仕方なく従わないといけないことも。
そのような状況では、「仕事は我慢するもの」と考えてしまう人が出てくるのは当然だと言える。一方で、収入が多い人ほど仕事にお金以外のものを求めるようだ。
お金での満足感は、すでに手に入れている。また自分の意見が、仕事に反映をされる立場の人が多いと考えると、お金よりやりがいや他者からの承認などを求めるようになるものなのだろう。
労働者不足が指摘されている現在。働くことへのイメージをよくする努力が、対策のひとつになるかもしれない。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年3月18日~2016年3月22日
対象:全国20代~60代の男女1352名