客離れのマクドナルド 意外な層が利用していることが判明
2015年度、過去最悪の赤字となったマクドナルド。客離れが進んでおり店舗はガラガラで、深刻な状況だと言われている。
その一方で、従来のターゲット層である学生、ファミリー層の利用は減少しつつも、調査を進めていく中で30代・40代の働きマン層の利用が増えていることが判明。お金もあり、上昇志向も強い層だ。
何かメリットでもあるのだろうか? 編集部ではその理由を聞いてみることに。
■電源を確保しやすい
「外でのパソコン作業は電源の確保が困難ですよね。でも、朝早くから空いているマクドナルドに移動したところ、電源の確保も楽で、なおかつコーヒーが安い。100円なのでパッと支払いも済み、無駄な時間もないです。
そもそも、ベッドタウンなのでスタバとかは近所にないですし、移動する時間はもったいないですからね」(大手企業所属の40代)
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■混雑がなく座れて快適
「都心を中心にあらゆる所を飛び回って仕事をしています。コワーキングスペースもスターバックスも検索すればどこでもありますが、中には同業も多く利用しており『リスティングが、DSPが』なんて話が聞こえてきます。
もし、うっかり自分の情報が漏れたらと思うとゾッとして、マックカフェで作業をしてみました。客離れが進んでいるなんて言われてますが、むしろ混雑なく座れて快適でしたよ。
注文から待ち時間もないし、忙しい私には不満はないです。そして、マクドナルドのコーヒーがうまいです」(IT企業所属30代男性)
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■静かすぎて集中できない人にぴったり
「前まではスタバなどのカフェを利用していましたが、同じように仕事をしている人が多く比較的静かなんですよね。でも、その静けさが苦手で、逆に仕事に集中できないタイプなんです。
マックは若い層の子たちがおしゃべりして騒いでいたり、ちょうどいいうるささなんです。静かすぎる場所での仕事が苦手な人には、おすすめだと思います」(IT企業所属の40代男性)
かつてのターゲット層の客離れは進んでいるものの、「電源の確保が容易」「ファーストフードゆえ無駄な時間がない」という理由から、多忙なワーカーが利用し始めているようだ。
(取材・文/しらべぇ編集部・松岡佑季)