リソナー、ゲスナー、生徒… 番組ごとで全然違う!ラジオリスナーの総称7例
数多あるラジオ番組のなかには、一般的には“リスナー”と呼ばれる、つまり“聞いている人たち”の総称を、独自に付ける番組が複数存在する。パーソナリティが自らつけるものから、リスナー発祥での総称まで、さまざまだ。
多くの番組では「リスナー」としか呼ばないものだが、総称をつけられる、またはつけることで、コミュニティに属している感覚や連帯感を強く持つことができるものだ。今回はそんな、番組ごとに違う“リスナーの総称”を紹介していこう。
●リトルトゥース
(ニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』、毎週土曜25:00~27:00)
この番組では、リスナーの総称を「リトルトゥース」としている。これは、2012年5月19日放送の際のフリートークで、レディ・ガガがファンのことを「リトルモンスター」と呼ぶことが話題になったのがきっかけ。春日のギャグと“リトル”を組み合わせ、「リトルトゥース」が使われるようになった。
●リソナー,クソメン、クソガール
(TBSラジオ『木曜JUNKおぎやはぎのメガネびいき』、毎週木曜25:00~27:00)
おぎやはぎのラジオ番組におけるリスナーの総称。「理想のリスナー」として、リスナーらしいリスナーのことを「リソナー」と呼んでいる。また、典型的なイケてない男性リスナーを「クソメン」、女性リスナーの場合は「クソガール」と呼んでいる。
「クソメン」という言葉が使われるようになったのは、2011年6月2日放送の同番組にて、小木が代々木公園でSNSのオフ会集団に遭遇した出来事を放送内で話したことがきっかけ。
●ゲスナー
(JFN 『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』、毎週日曜 20:00 ~21:55)
有吉弘行の番組におけるリスナーの総称。番組名の通り、有吉弘行がパーソナリティを務めるこの番組では、リスナーのことを「下衆いリスナー」という意味を含む「ゲスナー」と呼んでいる。有吉が面白いメールを送ったゲスナーに対して「パンあげましょう」とコールすると、ノベルティグッズが贈呈される制度が導入されている。
●生徒
(TOKYO FM『SCHOOL OF LOCK!』月曜~木曜22:00~23:55)
番組自体を「学校」と位置づけ、パーソナリティを「校長」「教頭」、アーティストや俳優などのゲストや番組スタッフを「先生」としている。高等学校をモチーフとし、中高生をメインターゲットとしている番組であるため、リスナーの総称は「生徒」とされている。
なお、姉妹番組のTOKYO FM『Skyrocket Company』は、ラジオのなかの会社「Skyrocket Company」で行われる夕方のアフター会議という設定なので、リスナーの総称を「社員」としている。
●パックメイト
(TBSラジオ『パック・イン・ミュージック』1967年7月31日~1982年7月31日)
熱烈なパックメイトが多く、なかでも爆発的な人気を誇っていた野沢那智さん・白石冬美さん出演の音源が「金曜ナチチャコ・パック傑作集1972年版」としてCD化され2014年3月に発売されたのは、パックメイトの力あってのことだったという。
当時、TBSラジオは生放送の音源を録音・保存しておらず、パックメイトに音源収集を呼びかけたところ、録音音源が多数寄贈され制作が実現したとのことだ。
●ビバリスト
(ニッポン放送『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』毎週月曜~金曜11:30 ~13:00)
ニッポン放送で放送されている、日中のワイド番組のなかでもいちばんの長寿番組。リスナーの総称「ビバリスト」は、水道橋博士が名付け親だ。
●キッズ
(ニッポン放送『Hi‐HiのオールナイトニッポンZERO』2012年4月5日~2013年3月28日)
リスナーを「キッズ」と呼んでいた。スペシャルウィークでは、「キッズ」が海外アーティストになりきってスタジオに出演する“サマーハイック2012”といった企画を放送したことがある。
紹介してきた通り、番組によってそれぞれリスナーの総称が全く違うことがわかる。トークから派生したものもあれば、番組名をもじったもの、番組の設定に沿ったものなど、多彩だ。
他にも団員、サイキッカー、許可局員、ぬかるみん、檀家、超人など、ユニークなリスナーの総称が多数存在する。ラジオを聴く際、リスナーの総称や番組内に出てくる独自の単語を気にしてみるのも、番組の楽しみ方のひとつかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・ジャーゲジョージ)