「エッチ嫌い率」の格差から見る高齢化社会の大問題
エッチを嫌いな世代は…。
男女の営みは、人間に限らず生物の本能そのもの。自らの遺伝子を次の世代にできるだけ多く残すよう、生き物はプログラムされているからだ。
人間以外の生物にも、「交尾による快感」が存在するという研究結果がある。しかし一方で、世の中にはこうした行為が「嫌い」と考える人もいるようだ。
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■5人に1人は嫌い
しらべぇ編集部が性体験のある全国の20〜60代男女1078名に調査したところ、およそ2割は「嫌い」と回答。ほとんどの人は生物的な本能に素直なようだが、少なくない割合で「嫌い派」が存在している。
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■男女では圧倒的な差
性行為に対する嫌悪感は、男女・世代できわめて大きな差があることもわかった。
男性は20代、40代など高い世代でも1割前後なのに対して、女性はすべての世代で男性を大きく上回った。多くの生物において交尾の決定権はメスにあり、メスの気を惹くために特徴的な求愛行動を発達させた種もある。
人間の場合も、性に対して前向きでない可能性がある女性を、まずその気にさせることが男性に求められるということだろう。
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■努力だけでは埋められない世代も
一方で、男性は歳を重ねて体力が衰えても性行為が嫌いにはならないが、女性の嫌い率は年齢と比例し、60代では5割に及ぶ。
夫婦の年齢が近い場合、この意識と欲望のギャップは家庭内不和や不倫、熟年離婚、性犯罪などさまざまな問題を生じるリスクとなりうる。
たとえば「半数の女性が嫌いだが、男性の9割以上は嫌いではない」という結果が出た60代夫婦を例にとれば、夫だけができることにも限界があるはずだ。
離婚や犯罪などが社会に与えるコストを考えると、「高齢者の性」に何らかのサポートや政策が検討されるべきだろう。高齢化社会を生きる我々自身の問題であり、目を背けることはできない。
(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年3月18日~2016年3月22日
対象:性体験のある全国20代~60代男女1078名(有効回答数)
(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)