上司の違いで評価も一転!ダメ社員が転職して成功した事例
仕事を長く続けられるかは、仕事内容よりも人間関係による影響が大きい。とくに上司に恵まれるかどうかで、その後の人生が大きく左右される。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代の会社勤めをしている男女521人に「尊敬できる上司の下で働いた経験がある」かの調査を実施した。
結果は約4割。上司の悪口がSNSでたくさん流れる時代にしては、多い割合だといえるだろうか。
■人生経験を積まないといい上司に出会えない?
年代別で比較してみると、年齢が上がるほどにいい上司に出会える可能性が高くなると判明。
若い頃は最初に配属された部署の上司しか知らず、その人が最悪であれば、すべてが終わりと思えるてくるのも仕方がない。
しかし年齢を重ねると、異動や転職などを経て、いろんなタイプの上司の元で働く機会が増えていく。そんな中で、尊敬する上司に巡り合えた人が多いのだろう。
■社会的な成功はいい上司に巡り合えるかも大切
職業別に見てみると、経営者/会社役員が、会社員や公務員を引き離して多い割合に。
社会的な成功を手に入れるには、自分の力だけではむずかしい。メンターと呼べるような人に出会えれば、自分の成長の後押しをしてくれる。
経営者/会社役員はそんな上司に恵まれ、今の地位を手に入れた人も多いようだ。
■劣等感を抱いた男性社員を評価する上司
ある20代男性は、前の上司からの評価が悪く悩んでいた。しかし上司が変わってから、彼の状況も変わる。
「仕事が少し遅く、それでずっと劣等感を感じていました。前の上司からは、『できないヤツ』とレッテルを貼られるし。
しかし別の支店から異動してきた新しい上司になってから、状況が変わりました。その上司は遅くても正確で、他の部署の人たちとも円滑にコミュニケーションを取れる部分を評価してくれたんです」
そんな上司だが、優しいだけではない。
「上司は仕事には厳しいので、かなりきついことを言われることもあります。ただ自分にも厳しい人なので、やるべきことはきちんとやっている。
だから、言われても腹は立ちません。この上司のおかげで自分に自信を持てるようになり、周囲の評価も上がりました」
こんないい出会いが誰にも待っていればいいのだが、そうもいかないのが悲しいところ。上司の人間性に加えてお互いの相性もあり、尊敬する上司と出会えるかは運次第といえる。
パワハラやモラハラをする上司は、論外だ。しかし、考え方の違いなどで苦手なのであれば、ひとつでも尊敬できそうな部分を探すほうが、お互いのためになるのではないだろうか。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年4月22日~2016年4月25日
対象:全国20代~60代会社勤めの男女521名 (有効回答数)