メニューは2品だけ!超強気の激ウマ餃子「正嗣」に突撃レポ
餃子大好き! 双子でタレント活動をしています、奈津子と亜希子です。
日本人にとって「国民食」のひとつともいえる餃子。聖地は、栃木県宇都宮市だということをご存知の方も多いでしょう。
そんな宇都宮で50年間も王者として君臨し、入店の際は1〜2時間待ちは当たり前、 営業時間の早い段階で餃子の在庫が売り切れてしまうこともある「餃子の神」に愛さているお店・正嗣(まさし)はご存知ですか?
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■餃子以外なにも置かない精神
栃木県内に4店舗をかまえる正嗣ですが、今回は宮島本店へ。昼時をはずし15時に店舗へ到着したにも関わらず、既に大行列…。メニューは、焼餃子と水餃子のみ。
「当店は餃子専門店ですのでライスやビールはございません」
「繁忙期には追加注文をお断りする場合がございます」
といった注意書きも窓辺に貼られています。店内は綺麗なカウンター席。
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■ 皇帝・焼餃子
焼餃子(210円/税込み)は、パリッと焼かれた表面に羽根がふわっとまとわりつき、綺麗です。
平均的な焼き餃子よりもやや大きめ。
餃子本来の味わいを確認するため、お酢をプールした小皿にサッとくぐらせます。
ひとくち噛じると、サクサクと繊細な羽根が音を立てて肉汁が踊り出します。
羽根はサクサクなのに、皮自体は柔らかくしっとり。野菜の甘さがギッシリつまった餡が優しく包まれており、過不足なく旨みだけを際立たせています。
1皿をあっという間に平らげてしまうため、2皿目がすぐ欲しくなる美味しさ。シンプルさで勝負する姿勢は、餃子界の皇帝の名にふさわしいでしょう。
■女帝・水餃子
水餃子(210円/税込み)は、大きなお鍋で煮込みます。
茹で上がりのとろっとしたお湯の中で、白く輝きを放っています。
店員さんオススメの味わい方を教えていただいたところ…
①皿全体にお酢を2周させる
②そこにラー油を1スプーン入れる
水分で味が薄められてしまい、塩気が足りないのでは…? と不安になったのも束の間、餡の豚ひき肉のシンプルな味付け(ごま油、正油、塩、アミノ酸、粒状大豆たんぱく)が静かに主張。
さらに具材のキャベツ、ねぎ、生姜、ニラ、にんにくが上品に口のなかで染み渡ります。
艶めかしく、しなやかな風味は餃子界の「女帝」と呼べるでしょう。
店内には、持ち帰り用の冷凍餃子(1人前/200円税込み)も縦長に陳列されていました。このウマさを家庭にまで持ち帰りたい…という人にはオススメです。
栃木の有名な食を厳選した『あるよ』という通販サイトでのみ、ネット購入も可能なんだとか。
最近では多くの餃子店が、あっと驚くようなビジュアルや変わりダネで勝負する傾向があります。そんな中、正嗣の餃子は、見た目は良い意味で普通。
ですが、ひとたび食べた途端に驚くほど繊細で奥深い旨みが感じられ、シンプルさのなかに余裕が感じられます。
【正嗣 宮島本店】
住所:栃木県宇都宮市馬場通り4-3-1
営業時間:11:30~20:00
(取材・文/奈津子・亜希子)