「嫌なことをすぐに忘れる人」はどんな思考回路なのか
「嫌なことを引きずっても仕方がない」
そんなことは分かっているが、なかなか切り替えられないのが人間の悲しいところ。嫌なことはすぐにきれいさっぱりと忘れる楽天家なんて、実際にいるのか?
しらべぇ編集部が調査をした結果、嫌なことはすぐ忘れると答えた人は22.4%。多いか少ないかは、意見が分かれるところだ。
■男性は年齢とともに忘れ、女性は年齢とともに覚える?
男女年代別で見ると、男女間でも年代によって変化が。
20〜30代では、男性より女性のほうが多い割合に。近年は女性のほうがたくましい人が多いと言われるが、その傾向が数字に反映されているとも取れる。
しかし50〜60代になると、男性のほうが嫌なことをすぐに忘れるように。この年代の夫婦がけんかをすると、夫がすっかり忘れていた出来事を妻が持ち出し、さらに複雑な事態になりそうだ。
■先に起こる嫌なことまで考える人たち
同じ質問を、職業別で見てみよう。
嫌なことを忘れる人が一番多い職業は、商工サービス自営で40.7%にも。仕事のすべてを自分で管理していれば、多くのトラブルが発生するのは当然。その都度落ち込んでも解決にならないので、すぐに切り替えられるようになったのだろう。
また一番少ないのは無職・家事手伝いで、2割にも満たない結果だ。嫌のことをすべて引きずる思考のために、先に起こるかもしれない嫌なことまで回避をして、一歩を踏み出す勇気が出ずにいるのかも。
■「嫌なことは人のせい」と考える30代男性
嫌なことをいつまでも引きずるのが悩みの20代女性は、編集部の取材で次のように答えた。
「嫌なことをいつまでも覚えていて、さらにはいいことまで嫌な部分を見つけて落ち込んでしまう。ネガティブすぎるのは自分でも分かっているけど、治すのもなかなかむずかしい」
この女性とは真逆で、嫌なことはすぐに忘れる30代男性の意見はこうだ。
「嫌なことは、人のせいだと思うようにしている。ほとんどの場合は本当にそうだし。最近では、自分が悪い場合でも、人のせいに思うようになってきた」
これくらい開き直らないと、嫌なことを簡単に忘れるのはむずかしい。
繊細な人は落ち込みやすいが、それだけ細かい部分に気遣いができる人が多い。細かいことを気にせずにすぐに忘れる人は、メンタルは強いが細部まで気が回らないことも。
お互いのいい部分で、補って支え合うのが大切だ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年5月20日~2016年5月23日
対象:全国20代~60代の男女1,378名 (有効回答数)