【ラーメン2015】冬は人情で暖まれ! 寒い冬を乗り切る「町の中華屋系ラーメン」!
新年が開けてもまだまだ寒い日は続く。年によっては、1月より2月の方が平均気温が低い時もあり、通勤はもちろんのこと、外回りの営業マンなど、仕事の最中に寒さに身を震わせることも多いだろう。こんなときこそラーメンだ!
今でこそ多様化し、春には春の、秋には秋の…と言った具合に、日本の四季に合わせた味を楽しめる様になったラーメンだが、やはり原点は冬の寒空の下、温かい一杯に身体の芯から温めてくれるイメージが筆者にはある。それは屋台だったり、ロードサイドのチェーン店だったり、町の中華屋さんだったりといった、日常のそばにある、人の暖かさを感じる店。
今回は、そんなイメージにふさわしい、一店を紹介したい。
目黒『中華 味一』がそれだ。看板メニューはタンメンをはじめとするラーメン類だが、チャーハンなどのいわゆる「中華屋さん」メニューも旨い。こういうところでは、いきなりラーメンではなく、まずは、鶏手羽や餃子でビールを一杯、といきたいところ。
【小ぶりだが肉がみっしりと詰まった焼き餃子】
【ビールにぴったりの手羽の素揚げ】
これで250円だから、ツマミとしては最高で、これだけでも食べに来たい…が、本題はラーメンだ。
【まずはこの店の名物、タンメン】
それも、この後なにも予定がない、というときにのみ頼める、「にんにくタンメン」だ。2種の地鶏から取ったというスープは、優しさと共に、じんわりと身体を温めてくれる。最初はそのまま、後ににんにくを溶かしてすすれば、みるみるうちに身体に力が漲るのがわかるだろう。
【続いてやはり冬といえばの定番、味噌ラーメン】
こちらも贅沢に、「みそチャーシューめん」である。着丼とともに笑みがこぼれる様なこのビジュアルを見て欲しい。散りばめられたコーンが嬉しい。
麺は特注の平打ち麺で、少しやわらかいかな…とも思うが、それが独特の味になっている。
5種類の味噌をブレンドしたというスープは、香り・味・そして舌触りの滑らかさまで、様々な違う顔を見せてくれる。すすればすする程に、身体を芯から温めてくれるのだ。
流行りのラーメンをおいかけるのもいいが、寒い夜にはやはり、馴染みの店で、ビールの後にラーメンを啜って、明日への活力としたいものだ。今回は目黒の店を紹介したが、この店がベスト、というわけではなく、自分が住む街に一軒くらいは、こういう店をもっていたい。そんな「行きつけ」がホームタウンにあることが、心に余裕をもたせることに繋がるのではないかと思う。
中華 味一
東京都目黒区下目黒2-24-7 ハイム7 1F
11:30~15:00 17:30~22:00
無休
(文/しらべぇラーメン取材班・ドラゴン=サン)